兼森理恵氏プロフィール
1976年東京都生まれ。99年ジュンク堂書店入社。池袋本店、新宿店を経て、丸善丸の内本店勤務。児童書ジャンルアドバイザー統括チーフ、EHONS商品開発などを担う。
書店業の傍ら、児童書レーベル「らいおんbooks」で出版にも携わる。
本屋?いやいや、やりたい屋。
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本屋?いやいや、やりたい屋。
第34回 運命の出会い
この2年ほど、婚活ブログにハマっている。某ブログサイトの婚活ジャンルのランキング上位のなかから、5人ほど継続して読んでいる。 共通していえるのは、比較的、読ませる文章を書くということ。今は、結婚相談所の他にマッチングアプ […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第33回 カラフルな変化
18歳から今日まで、私の髪は美容師をしている高校の同級生に託している。少しクセがあり毛量が多い私の髪も、彼女にかかるとなんとかなるから不思議。結婚式のヘアメイクももちろんお願いした。髪型ひとつで生き方が変わるくらい、私に […] -
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第32回 夏の思い出
夏休みに入った。スーツケースで来店の方も増えてくる。夏の体験って、なんだか特別。大きな期待ではじまって、終わる頃にはなにかを置いていくような寂しさを感じる季節。私にも、夏の忘れられない思い出がある。 子どもの頃、犬が大好 […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第31回 腑に落ちない言葉
お風呂の中で読む本は漫画か文庫本なのだけれど、登場回数が最も多いのは江國香織さん。だから私の持っている江國さんの文庫は乾いてもなんだかしっとりした風貌になっていて、目も当てられない感じになると買い直している。 その晩もそ […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第30回 私の名前
長くお付き合いのある出版営業さんが、この度独立することになった。「新しい会社の名前をつけて欲しい」という大役を仰せつかる。彼女の細やかな仕事ぶりと、ぱっとその場があたたかくなるタンポポみたいな人柄を思う。さて、どんな名前 […] -
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第29回 子どもに還る場所
歯医者さんが好きだ。伯父が歯科医で子どもの頃から診療室は馴染の場所だ。診察用の動く椅子もロボットみたいでワクワクしたし、何より、伯父に溺愛されていたので、診療所は子どもの私が甘やかされる場所だった。 高校生になると、伯父 […] -
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第28回 欲にまみれた言葉
人気のドラマの影響もあってか、「不適切」ということについて、このところやたらと考えさせられる。パワハラやセクハラ、された人が嫌だと思ったらそれはもう不適切な行為。けれど、それってとっても曖昧だし、ことにそういうことをして […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第27回 日常にひそむ不思議
春一番が吹き荒れたある日のこと。強風のせいで遅延している電車はなかなか進まない。やっと次の駅に着いたと思ったら、「バチン」と車内が真っ暗になった。アナウンスもない。しばらくすると何事もなく灯りがつき、電車は扉を閉めると走 […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第26回 大事な違和感
年末、夫がインフルエンザになった。コロナのときもだが、家族が罹ってもなぜか私は一切感染しないのだ。(ものすごく図太い抗体があるに違いない)とはいっても保菌しているかもしれないので、予定していた忘年会はすべて自粛。年が明け […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第25回 心と体が整うと
40歳目前で、なぜだかわからないのだけれど、むくむくと「なにかを習いたい」という欲が湧いてきた。元々飽き性で、子どもの頃から、ピアノ、水泳、お習字など色々やったけれど、ものになったものは一つもない。出版社主催の勉強会にい […] -
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第24回 豊潤な秋、浮かれる私
胸の高鳴りが抑えられない。届いた本をそっと撫ぜる。キラキラまぶしい表紙。焦げ茶色の木の棚に、少しくすんだ水色が映える。らいおんbooks、待望の新刊。私が編集に関わらせていただいた、堀川理万子さんの『ひみつだけど、話しま […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第23回 恋の季節
このところ、本当に忙しい。書店の仕事が休みの日のスケジュールはびっしり。今日も今日とて、デートである。待ち合わせは新宿の喫茶店。これから担当作家さんとの愛しい時間だ。 児童書の出版レーベル「らいおんbook […] -
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第22回 四半世紀ぶりの再会
「道場の開設20年の記念に道場生すべての名前を入れたTシャツをつくるので、あなたの名前も入れさせてくださいね」 先生からそんなメッセージが私に届いたのは、2019年のことだった。 20代前半、私はもがいていた。就職もせず […] -
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第21回 五感で読む
帰国中の甥姪と、今年もディズニーシーへ。去年初めて体験したアトラクション「ソアリン」に今年も乗りたいと、炎天下のなか行列に並ぶ。空飛ぶ乗り物ドリームフライヤーに乗って世界を旅する人気アトラクションだ。最新のデジタルプロジ […] -
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第20回 伝えたいから生まれる言葉
アイルランドに住む6歳の姪の作文がLINEで送られてきた。お題の「すきなおべんとうは」に続く形で書いてあるのだが、お腹が痛くなるほど笑ったあと、ちょっと感心してしまった。 「すきなおべんとうはきめれません。でもあるかもし […] -
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第19回 カブティーの生き様
この間、新入学のフェアを引いたと思ったら、もう夏休み。6月の下旬には夏の商品が入荷してくる。本当に季節が巡るのは早い。うかうかしていたら、あっという間にクリスマスだ。 それにしても、この数年の自由研究キットの種類の多さに […]