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第51回 駆け回る栗澤さんの話
「本」ではなく「本屋」を売り、「待ち」の本屋ではなく、「まち」に出ることで活路を見出そうとした人がいる。現在の僕の活動の根底にある「本のあるまちづくり」という考え方は、この人と一緒に仕事をした経験が非常に大きい。さわや […] -
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第13回 いろんなわたし
先日某児童書業界誌にインタビューしていただく機会があった。それも書店員としてではなく、編集者として。聞き手は、業界の大先輩。懐深いインタビュアーにすべてを委ね存分に話をさせてもらいながら、あらためて、自分をなぞっていく […] -
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第46回 午前3時の待合室
友人の飼っているうさぎが年始から体調を崩している。換毛期に多い不調で、抜けた毛をご飯と一緒に食べてしまうことが原因だそうだ。その友人が、うさぎを動物病院の夜間診療に連れて行ったときのことを話してくれた。 その日ずっと […] -
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第90回 元は書店があったところで
子どもの頃に住んでいたマンションを訪れたらコインパーキングになっていた、と知人が笑いながら話していた。よくある話だと私も笑って聞き流したが、後になって、それはどんな気持ちだろうと想像すると止まらない。全然笑える話なんか […] -
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第50回 本屋が選ぶ時代小説大賞
「本屋が選ぶ時代小説大賞」をご存じだろうか。「オール讀物」(文藝春秋)が主催し、文芸評論家による1次選考で選ばれた作品を対象に、書店員が選考委員となり「いちばん売りたい一冊」という視点で大賞を決め、毎年オール讀物12月 […] -
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第24回 実は少数派?のラブコメ読者、「このラノ」ランキングなどで分析
宝島社が毎年刊行している『 このライトノベルがすごい!』(以下『このラノ』)は、読者投票形式のランキングムックだ。同書への10代読者による投票で上位にくる作品と、「学校読書調査」で中高生が読んだ本の上位に挙げる作品とを […] -
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第49回 準備中、募集中
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 個人的な2022年のもっとも大きな出来事は、NPO法人・読書の時間の立ち上げだった。本と読書について考えるきっかけとなることを目指し、読書推進プログラム「 […] -
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第89回 素直な言葉を聞かせて……
あるお笑い芸人に聞いた話である。入場無料のイベントと、有料のお笑いLIVEで、まったく同じネタを公開したところ、タダで観覧した客は野次か居眠り、チケットを購入した観客は、腹を抱えて笑っていたそうだ。何でもフリーの時代に […] -
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第48回 今年を漢字一文字で
早いものでこの回が今年最後の寄稿となるそうなので、2022年を漢字一文字で表してみたい。 今年の漢字は、「街」ではないだろうか。 「まちのほんや」の表記が、「町の本屋」から当たり前のように「街の本屋」に置き換わった […] -
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第47回 本と、もっと
東京・新宿区の市谷にあるDNPプラザにおいて、10月17日から12月27日の日程で「本と、もっと仲良くなる仕掛け展」が開催されている。DNPと武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科との共同研究で生まれた、人が本 […] -
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第46回 読解と読書
学校図書館の担当者研修会に参加し、先生方の声を聞く機会をいただいている。話題は、子どもたちに本を読ませるにはどうしたらいいかである。 そのような場ではいつも、『AIvs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社刊 […] -
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第45回 なにかと楽しい秋
スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋など秋はなにかと楽しい季節である。 読書の秋もそのひとつ。本屋や図書館で、秋にイベントやフェアを開くところも多く、本と読者の出合いの季節の到来だ。 昨年はコロナ禍で恒例となっている本 […] -
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第44回 相模原市の事例に学ぶ
神奈川・相模原市は9月、市議会の定例会議に提出する一般会計補正予算案で、市立小中学校の学校図書購入費について当初予算の約4倍となる約9400万円を計上し提出した。 文部科学省による令和2年度「学校図書館の現状に関する […] -
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第43回 「読書の時間」の現在
東京都に設立認証申請してから3カ月が過ぎた9月26日、ようやくNPO法人「読書の時間」として認証が下りた。 まだまだ設立に関する事務手続きは終わらないが、まずは「本に関する授業『読書の時間』を学校に提供する」という目 […] -
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第42回 悩み多き日々
円安やエネルギー価格の高騰など様々な要因による物価高が続いている。 僕が役員を務める書店「北上書房」(岩手・一関市)ではこれまで、効率化を図り、経費を削減するべく努力してきた。しかし、水道光熱費、資材費、運搬費の顕著 […] -
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第41回 読書とアウトプット
今年に入り、学校図書館関係者とお会いする機会が飛躍的に増えた。その際、必ず議題となるテーマが「スマホ、ゲーム、動画志向の生徒に対する読書指導」と「読書者数、読書冊数を増やす効果的な取組み」だ。 読書感想文に変わるアウ […]