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第96回 仕事で落下
ついにやってしまった。本番中、劇場のステージから落下。余興で着た借り物のドレスの裾を踏んでしまい、つるっと滑ってぽーんと背中から客席にダイブしたのである。 着地した瞬間は息が詰まったが、恥ずかしさのあまり、何事もなかった […] -
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第27回ゲーム発のノベル「星のカービィ」、なぜ中1男子に人気なのか?
角川つばさ文庫から刊行されている小説版「星のカービィ」(高瀬美穂作、苅野タウ、ぽと絵)は、小学生のみならず、中1男子にも人気がある。 「星のカービィ」は、1992年から続く、任天堂のアクションゲームのシリーズである。だが […] -
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第16回 明日私が死んでも
新規の出店が続いている。とは言っても私はほとんど何もしていなくて、頼もしい各店児童書精鋭メンバーが奮闘している。児童書の統括チーフなんて肩書がついているくせに、もっぱらEHONSに時間を取られている私は、メンバーからのメ […] -
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第56回小さなまちの小さな店
私事で恐縮ですが、この度、父が他界しました。家業である本屋を廃業した後は、残念ながら仲が良いとは言えない親子関係ではあったが、地方における本屋の可能性と続けることの厳しさを教えてくれた人は、父だった。 小さなまちの小さな […] -
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第95回 ごった煮の味
好きな書店は? と聞かれれば、「八重洲ブックセンター本店」「明正堂アトレ上野店」「三省堂書店有楽町店」の3店舗を挙げていたが、気付けばもう、そのうちのひとつしか残っていない。 お気に入りの小さな書店はいくつか増えたが、私 […] -
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第55回 企業版ふるさと納税について
書店と連携した企業版ふるさと納税活用の試みが始まっている。茨城県つくば市は4月1日から、コーチャンフォーつくば店で児童書を購入すると寄付金がつくば市に還元される仕組みを、リラィアブルと連携してスタートした。つくば市はこの […] -
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第26回 米澤穂信〈古典部〉シリーズ、男子高校生にも読まれる理由(下)
米澤穂信〈古典部〉シリーズ(以下〈古典部〉)は、2010年以降現在に至るまで、10年にわたり学校読書調査上で、高校生男子に人気の学園ミステリー作品である。 このシリーズでは思春期らしい自意識が描かれ、終盤にどんでん返しが […] -
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第94回 首の痛みの原因は……
首が痛い。痛いなぁと思いつつ一日過ごしたら、とうとう夜中にはそろりそろりとしか歩けなくなり、電車の揺れすら痛くて悲鳴を上げるほどになった。 ステージで踊る間は夢中で気付かなかったが、何かの振りで痛めたのかもしれない。数日 […] -
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第15回 見えないものの値段
先日、ちょっと素敵なイタリアンで業界の先輩と3人で飲んでいたら、流しのマジシャンが入ってきた。「おもしろかったら気持ちでいいのでお金を払ってください」とその若いお兄さんがいうので、軽い気持ちでマジックを見せてもらうことに […] -
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第54回 お待ちしてます
筑波大学附属小学校に続き、2月13日には東京学芸大学附属世田谷中学校で読書推進プログラム「読書の時間」のモニター授業を開催した。今回は本の要約サイトを運営するフライヤーの協力を受け、読書について考える座学とワークショップ […] -
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第48回 慣れない靴を履いて
新しい靴が届いた。 私は定期的に古本屋さんへ持っていくことにしている。本棚どころか、もはや床にまで浸食して久しいのだけれど、そんな状態でもある日突然、「あ、古本屋さん行こう」と思い立つ瞬間が来る。 ヒールの太さも高さも革 […] -
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第93回 元書店員同士
退職届を記入し、有休を消化するのみとなった。しかし「本を売りたい」という気持ちは、変わらずにある。 それを強く認識したのは、この3月から始まったネットラジオ「Audee」(東京fm系)の配信番組「元・本屋の新井、スナック […] -
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第53回 まずは、実態把握
3月1日に「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメントの公募が締め切られた。NPO法人読書の時間では、図書資料の更新と地域と連携した読書活動の推進を軸とした意見を提出した。 計画 […] -
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第92回 元書店員の新井です
先日、劇場に『本屋の新井』(講談社)を胸に抱えた女性がやって来た。彼女は日本語の先生で、この本を教材として使用しているという。それについて、一度ご挨拶をしなければと、律儀な先生はわざわざストリップの公演に駆け付けてくれた […] -
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第52回 学校図書館は転換期
文部科学省において、3月1日まで、「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメント(意見公募手続)を実施している。令和4年度は第4次計画の最終年度にあたり、この「案」は第5次計画策 […] -
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第14回 本で人は繋がる
BOOK FUN LETTER 2023が始まった。2019年から丸善ジュンク堂書店で開催している「好きな誰かに、好きな本のことを、手紙を書いて伝えよう」という企画だ。楽しかったことや、うれしかったことを手紙として送る […]