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第30回 〝雑誌の読書推進〟施策が急務、定期刊行物が来店・購入促す
この6月に、本連載の原稿も改稿して収録した『「若者の読書離れ」というウソ 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか』(本体980円)を、平凡社新書から上梓した。今回は、そこに書きもらしたことを補足的に論じてみたい。 […] -
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第19回 カブティーの生き様
この間、新入学のフェアを引いたと思ったら、もう夏休み。6月の下旬には夏の商品が入荷してくる。本当に季節が巡るのは早い。うかうかしていたら、あっという間にクリスマスだ。 それにしても、この数年の自由研究キットの種類の多さに […] -
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第61回 今後、地方議会で
6月28日に公明党本部において、文部科学省の総合教育政策局地域学習推進課図書館・学校図書館振興室長である朝倉博美氏を交えた、学校図書館についての勉強会に参加させていただいた。公明党は長年にわたり、女性委員会を中心に読書の […] -
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第100回《最終回》 幸か不幸か
連載マンガの最終回は、後世まで語り継がれることが多い。しかし、どういうわけか、私はそれらの記憶が抜け落ちている。物語が始まる冒頭や、なんてことない1コマはくっきりと思い出せるのに。きっと終わりだけを重要視していないのだろ […] -
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第18回 私の推し活事情
「大好き会」のメンバーの一人でもある編集者のCちゃんは、「すとぷり」に沼っている。「すとろべりーぷりんす」という顔出しをせず、主にYouTubeを主戦場に活躍する6人組のグループだ。たまに「推しの曲聴いてー!!」と彼女か […] -
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第60回 本当に議論すべきこと
教科書販売シーズンがひと段落し、学校図書館への図書巡回が本格化するちょうど今頃の時期。書店業界や関係団体は毎年、来年度の図書予算獲得に向けた動きを本格化させる。 学校図書予算は、文部科学省が定めた「学校図書館図書整備等5 […] -
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第29回 第五次読書推進計画を見直す、書籍偏重やめ多様性への配慮を
2023年3月28日に、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定された。 筆者は基本的に第四次までの同計画は、2000年代以降の小中学生の読書(書籍)のV字回復や、高校生の不読率低減に貢献したとして […] -
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第99回 8頭身と2頭身
「新井さんは2頭身だな、ハハハ!」顔が小さく、スタイルの良い8頭身の踊り子・Aさんを褒めるために、たまたまステージ上で隣にいた私が引き合いに出された。 特段顔の小さくない私を、その対比として大げさに「2頭身」と表現したの […] -
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第59回 戻ってきた学校巡回
毎年GWが終わると、書店は学校図書館の巡回をはじめる。ここ数年間はコロナ禍の影響で、提案する書籍をひとまとめにした「巡回セット」を学校にお預けし、セットとカタログから選書いただくスタイルとなっていた。 それまでは、担当者 […] -
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第98回 (仮)の志
選書に参加したフェアが気になって、三省堂書店神保町本店の仮店舗に行き、うっかり手が引きちぎれるほど本を買ってしまった。 《本は持ち運び可能な魔法です。》と掲げられた看板の下には、「持ち歩きたい本」をテーマに選書された本が […] -
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第17回 5人いる!
4月某日。久々に出張以外で新幹線に乗っていた。目的地は岩手の新花巻。大沢温泉での「鬼ヶ島通信」の合宿に参加するためだ。「鬼ヶ島通信」は新しい子どもの本の世界の構築を目指す雑誌で、佐藤さとるさんが始められた。今は編集長の那 […] -
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第58回 いわゆる〝書店〟と図書カード
コロナ禍以降、多くの自治体で家庭学習および読書活動を支援するため「図書カード」の配布が行われている。図書カードで購入できるのは出版物のみとされているが、出版物の定義の判断は、各加盟店に委ねられているため、店舗ごとに書籍以 […] -
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第49回 新しい季節
休み明けに出社したら、転職のために辞めたYさんから「お世話になりました」の言伝とプレゼントが残されていた。封を開けてみると、鮮やかなオレンジ色の布巾だった。 贈り物は消耗品や食べ物などの消えものがいいと言われるけれど、布 […] -
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第28回 読者層広がる「~銭天堂」、絶妙なバランスで中学生も取込む
廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」(偕成社)は、小学生だけでなく、いまや中学生にも人気のシリーズだ。とはいえ小学生と中学生では当然、読書に求めるものが異なる。だから同じ作品を読んでも、反応する部分は違うはずである。 一般的 […] -
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第97回 怪しい肩書き
書店員の肩書きが無くなると、踊り子とエッセイストという、できれば近付きたくない感じの人になってしまった。実際そんなことはないのだが、人前で裸になる非常識な人と敬遠されても無理はないし、物書きなんぞに近付いたら何を書かれる […] -
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第57回 農村と読書そして書店
一般社団法人家の光協会の農村読書調査をご存じだろうか。1946年から毎年7月に月刊誌・週刊誌・書籍の読書状況や購読状況、新聞・テレビの接触状況などを調査し、その結果は「農村と読書」としてまとめ、公表している。日本に多々あ […]