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第6回 ウェブトゥーンヘの誤解と〝工場漫画〟
2010年代末以降、韓国ウェブトゥーンは「分業体制のスタジオ制作」という新しい手法で漫画を制作していると、日本では報じられた。だがスタジオ制作漫画は、必ずしも「新しい」わけではないし、「ウェブトゥーンではスタジオ制作が主 […] -
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第27回 日常にひそむ不思議
春一番が吹き荒れたある日のこと。強風のせいで遅延している電車はなかなか進まない。やっと次の駅に着いたと思ったら、「バチン」と車内が真っ暗になった。アナウンスもない。しばらくすると何事もなく灯りがつき、電車は扉を閉めると走 […] -
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第77回 夢を語る人たち
梅田 蔦屋書店の店長であり、本屋博の仕掛け人でもある北田博充さんの8年ぶりの著書『本屋のミライとカタチ 新たな読者を創るために』(PHP研究所)の刊行を記念して2月22日に、六本木 蔦屋書店で「『これからの本屋』を面白く […] -
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第26回 大事な違和感
年末、夫がインフルエンザになった。コロナのときもだが、家族が罹ってもなぜか私は一切感染しないのだ。(ものすごく図太い抗体があるに違いない)とはいっても保菌しているかもしれないので、予定していた忘年会はすべて自粛。年が明け […] -
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第5回 世間は蔑視も80年代から充実へ
1970年代までの韓国漫画は、子ども向けは漫画房(貸本)と児童雑誌(漫画誌ではない子ども向け雑誌)、大人向けは新聞連載および一部の貸本や大人向け雑誌で展開された。日本でいう少女マンガに近い「純情漫画」や、同じく青年マンガ […] -
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第76回 久しぶりに明るい話題
久しぶりに、読書推進プログラム「読書の時間」について書かせていただきたい。このプログラムを手掛けるNPO法人・読書の時間にとって、2023年度は学校図書館活性化策と同プログラムを用いたモニター授業等を、約80の自治体関係 […] -
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第75回 重要なニュースです
1月30日早朝、NHKで「本や雑誌出版情報 独立系書店にも配信へ 出版社などの団体」と題したニュースが報じられた。日本出版インフラセンターが、主に大手の書店などに対して本の販売予定や内容などを配信していたサイトについて、 […] -
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第74回 書店減少の現実
令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。そして、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、謹んでお悔やみを申し上げます。今なお余震が多発し予断の許されない厳しい状況が続いているとの […] -
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第25回 心と体が整うと
40歳目前で、なぜだかわからないのだけれど、むくむくと「なにかを習いたい」という欲が湧いてきた。元々飽き性で、子どもの頃から、ピアノ、水泳、お習字など色々やったけれど、ものになったものは一つもない。出版社主催の勉強会にい […] -
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第4回 韓国の長編漫画は新聞で花開いた
日本では大人向けマンガ(風刺やナンセンスマンガなど)でも児童マンガでもないものとして、戦後に「劇画」が登場し「青年マンガ」が成立した。「劇画」という言葉が貸本マンガ史に登場するのは1957年、雑誌「影」の中で漫画家の辰巳 […] -
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第73回 業界と界隈
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新年最初の寄稿ということで、今年の抱負と目標を記しておきたいと思う。 昨今、本を地域コミュニティのツールとして活用しようという動きや、新たに本屋をは […] -
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第72回 目をそらさず議論を
2023年最後の寄稿となる今回は、今年のもっとも重要だと感じたデータを取り上げたい。日本出版販売が「出版物販売額の実態」最新版(2023年版)を発表した。そのなかで、例年注目して推移を追いかけている調査がある。「タッチポ […] -
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第24回 豊潤な秋、浮かれる私
胸の高鳴りが抑えられない。届いた本をそっと撫ぜる。キラキラまぶしい表紙。焦げ茶色の木の棚に、少しくすんだ水色が映える。らいおんbooks、待望の新刊。私が編集に関わらせていただいた、堀川理万子さんの『ひみつだけど、話しま […] -
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第71回 季節のお楽しみ
読書週間が行われるこの季節は、すごく楽しみな講座がある。 JPIC読書アドバイザー養成講座である。 受講した皆さんは、自己の教養を高めるとともに、企業における社員教育の一環、地域での活動やご家庭などで創造的に「読書の効用 […] -
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第3回 韓国〝貸本漫画〟の台頭と推移
日本では敗戦後の1953年に、児童雑誌が大型化、視覚化してマンガのページが増え、雑誌がマンガの中心となっていく。そのころまでは、「赤本」と呼ばれる単行本マンガや貸本マンガも人気があったが、50年代末から週刊マンガ誌が台頭 […] -
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第70回 読書に関する世論調査
読売新聞社は、秋の読書推進月間に合わせて「読書推進月間 読売世論調査」を実施し、調査結果を紙面で公表した。2019年の調査をもって毎日新聞社が72年間続けてきた読書世論調査を打ち切ったことで、読書に関する実態がつかみづ […]