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第12回 2000年代韓国漫画家の日本進出
90年代末から、新興の作家やIT・通信系事業者を中心にウェブトゥーンが勃興した一方で、同時期から一部の紙の漫画出身の作家たちは、活動の場を求めて日本進出を試みた。 その皮切りとなったのは、梁慶一(ヤン・ギョンイル)が月刊 […] -
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第89回 在庫レス流通へ
2023年の紙の出版物の販売額減少の理由を、出版科学研究所は「紙の書籍の売上げの落ち込みは新型コロナの巣ごもり需要が収束したのに加え、歴史的な物価高で本の価格が上がり、買い控えの動きが見られることが要因とみられる」として […] -
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第9回 情報はどこで得られるか 出版界の課題(1)
紙の本以外のかたちで本を読みたいというニーズに応える出版物は、数的質的に十分かどうかはともかく、ないわけではない。今後もさらに充実がはかられていくと思うが、問題はアクセシブルな出版物の情報がそれらを必要とする読書困難者に […] -
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第88回 反アマゾン法への布石?
政府が7月25日に実施した「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」で、岸田文雄総理は「送料無料表示の見直し」を求める方針を発表した。書店振興プロジェクトチームのリーダーである齋藤健経産相は、3月の会見で、反アマゾン法を […] -
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第8回 その他のアクセシブルな書籍・電子書籍
市販の電子書籍のフォーマットは、多くがEPUB、もしくはPDFだが、それ以外のフォーマットも存在する。 DAISY(デイジー)は、Digital Accessible Infomation SYstemの略で、「アクセシ […] -
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第87回 岩手で初開催
先日、岩手県書店商業組合(玉山達徳理事長/東山堂)の通常総会に参加するため盛岡を訪れた。総会後、翌日から3日間にわたり開催される「こどもの本ブックフェア」の準備真っ最中のトーサイクラシックホール岩手(県民会館)に足を運ん […] -
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第86回 お互いを知る
先日、図書館問題研究会の第70回全国大会に、第5分科会の「資料情報 図書館員だから本気で書店と出版業界を理解する!」の講師として参加するべく、茨城県日立市に伺った。 「書店・図書館等関係者における対話の場」以降、図書館と […] -
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第32回 夏の思い出
夏休みに入った。スーツケースで来店の方も増えてくる。夏の体験って、なんだか特別。大きな期待ではじまって、終わる頃にはなにかを置いていくような寂しさを感じる季節。私にも、夏の忘れられない思い出がある。 子どもの頃、犬が大好 […] -
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第11回 ウェブトゥーン隆盛への道
1990年代後半に始まった最初期のウェブトゥーンで、最も人気を博したのは、個人サイト連載の日常・エッセイものだった。それが2002年のYahoo!コリアの「カートゥーン・ワールド」開設を皮切りに03年にはDaum、SK […] -
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第85回 書店から学校図書館へ
NPO法人読書の時間が提供する授業・ワークショップ形式の読書推進プログラム「読書の時間」と、その軸である「DNP子ども読書活動支援キット」をトーハン・日販を通じ、書店経由で学校図書館へ提供いただく準備を進めている。 キッ […] -
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第31回 腑に落ちない言葉
お風呂の中で読む本は漫画か文庫本なのだけれど、登場回数が最も多いのは江國香織さん。だから私の持っている江國さんの文庫は乾いてもなんだかしっとりした風貌になっていて、目も当てられない感じになると買い直している。 その晩もそ […] -
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第7回 テキストデータ提供とは
本のアクセシブル化には、リフロー型の電子書籍があればいいのかというと、事はそう簡単ではない。全盲のスーダン人、モハメド・オマル・アブディンさんは著書『日本語とにらめっこ 見えないぼくの学習奮闘記』(白水社)でこう訴えてい […] -
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第10回 「ウェブトゥーン」登場の背景と経緯
日本ではマンガは、デジタルであってもページ単位で表示し、横にスライドして読んでいく形式が一般的だ。一方、韓国のウェブトゥーンは、コマ単位で縦スクロールで読ませるものが主流である。だが韓国にも、ページ漫画形式のデジタルコミ […] -
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第84回 子どもと本の出合いは今
出版文化産業振興財団(以下、JPIC)は、2022年度から、SDGsが謳う「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現をめざして、「本だなプロジェクト」を立ち上げ、子ども食堂や無料塾に本と本棚を寄贈し、子どもたちに […] -
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第6回 電子書籍のアクセシビリティ
現在流通している電子書籍のフォーマット、EPUBにフィックス型とリフロー型があることは第3回でふれた通りだが、主にビジュアルものに使われるフィックス型では文字組を変えたり、文字要素を抽出したりはできないため、自動音声読み […] -
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第30回 私の名前
長くお付き合いのある出版営業さんが、この度独立することになった。「新しい会社の名前をつけて欲しい」という大役を仰せつかる。彼女の細やかな仕事ぶりと、ぱっとその場があたたかくなるタンポポみたいな人柄を思う。さて、どんな名前 […]