ライターの飯田一史、翻訳者・コラムニストの宣政佑、ウェブトゥーン制作会社代表のイ・ヒョンソクの3氏による本連載は、本紙「新文化」で毎月1回掲載しています
深掘り!韓国漫画の世界
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深掘り!韓国漫画の世界
第13回 日本における韓国漫画の黎明期
日本列島でも活動した韓半島出身の漫画家の嚆矢に、金龍煥(キム・ヨンファン)がいる。韓国で国民的人気を博したキャラクター「コチュブ」の生みの親であり、1940年代末に韓国初の漫画専門媒体を創刊した「韓国漫画の父」である。 […] -
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第12回 2000年代韓国漫画家の日本進出
90年代末から、新興の作家やIT・通信系事業者を中心にウェブトゥーンが勃興した一方で、同時期から一部の紙の漫画出身の作家たちは、活動の場を求めて日本進出を試みた。 その皮切りとなったのは、梁慶一(ヤン・ギョンイル)が月刊 […] -
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第11回 ウェブトゥーン隆盛への道
1990年代後半に始まった最初期のウェブトゥーンで、最も人気を博したのは、個人サイト連載の日常・エッセイものだった。それが2002年のYahoo!コリアの「カートゥーン・ワールド」開設を皮切りに03年にはDaum、SK […] -
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第10回 「ウェブトゥーン」登場の背景と経緯
日本ではマンガは、デジタルであってもページ単位で表示し、横にスライドして読んでいく形式が一般的だ。一方、韓国のウェブトゥーンは、コマ単位で縦スクロールで読ませるものが主流である。だが韓国にも、ページ漫画形式のデジタルコミ […] -
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第9回 90年代から起きた紙の漫画への逆風
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、韓国ではIMFショックが、国民所得や文化的支出の減少をもたらした。とくに「青少年保護法」などの政府の規制により、書店店頭での漫画の取扱いや作品の表現自体も、萎縮せざるを得なか […] -
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第8回 貸本所に代わり人気呼んだ「貸与店」
韓国で「貸与店」(漫画貸与店)と呼ばれるレンタルショップが登場したのは、1988年頃とされる。貸与店の増加は、従来型の貸本所(漫画房)の減少と対照的だった。 貸本所は主に「店内で読む」、店によっては「店外貸出」もする業態 […] -
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第7回 80~90年代雑誌漫画の隆盛と失速
韓国では1950年代に漫画専門誌が創刊されたが、その後はしばらく途絶え、子どもや大人向け雑誌の一角を漫画が占めるに留まっていた。 「ほぼ漫画だけの雑誌」は、82年創刊の「宝島(ボムルソム)」が500頁前後のボリュームで […] -
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第6回 ウェブトゥーンヘの誤解と〝工場漫画〟
2010年代末以降、韓国ウェブトゥーンは「分業体制のスタジオ制作」という新しい手法で漫画を制作していると、日本では報じられた。だがスタジオ制作漫画は、必ずしも「新しい」わけではないし、「ウェブトゥーンではスタジオ制作が主 […] -
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第5回 世間は蔑視も80年代から充実へ
1970年代までの韓国漫画は、子ども向けは漫画房(貸本)と児童雑誌(漫画誌ではない子ども向け雑誌)、大人向けは新聞連載および一部の貸本や大人向け雑誌で展開された。日本でいう少女マンガに近い「純情漫画」や、同じく青年マンガ […] -
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第4回 韓国の長編漫画は新聞で花開いた
日本では大人向けマンガ(風刺やナンセンスマンガなど)でも児童マンガでもないものとして、戦後に「劇画」が登場し「青年マンガ」が成立した。「劇画」という言葉が貸本マンガ史に登場するのは1957年、雑誌「影」の中で漫画家の辰巳 […] -
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第3回 韓国〝貸本漫画〟の台頭と推移
日本では敗戦後の1953年に、児童雑誌が大型化、視覚化してマンガのページが増え、雑誌がマンガの中心となっていく。そのころまでは、「赤本」と呼ばれる単行本マンガや貸本マンガも人気があったが、50年代末から週刊マンガ誌が台頭 […] -
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第2回 苦難の道歩んだ韓国近代漫画
日本でマンガの起源を鳥獣戯画や北斎漫画に求める向きがあるように、韓国でも漫画(マンファ)の起源を高句麗壁画などに見る論者もいる。 だがマンガ研究の世界では、日本の近代マンガの黎明期は1870年代だといわれている。1862 […] -
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第1回 日本の誤解・疑問に応える
縦スクロール・フルカラーコミックの 「ウェブトゥーン」が、日本でも知られるようになった。韓国カカオの日本法人・カカオピッコマが運営するピッコマは、日本のマンガアプリにおいてシェアNo.1だが、同サービスでは売上げの約半 […] -
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著者プロフィール
飯田一史氏:ライター 文芸とサブカルチャーを中心に取材・執筆を手がける。著書に『「若者の読書離れ」というウソ』(平凡社新書)、『いま、子どもの本が売れる理由』(筑摩書房)、『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社 […]