-
いまいちど、本屋へようこそ
第28回 プロポーザルの明暗
書店経営の柱の一つに、公共図書館への図書の納入がある。入札制度による過度な価格競争の末の値引きや、装備作業の無償提供が前提となっているなかで、資本力の小さな書店は何とか踏ん張ってやってきた。 入札制度については、価格 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第27回 書店vs.図書館への所見
最近、SNSで「図書館は書店業界の敵ではないか」というテーマが議論されているのを見かけた。図書館と書店業界で、折に触れて巻き起こる議論と言えるかもしれない。 いつも思うのだが、図書館が無料で本を貸し出すから、書店の売 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第26回 お寺と本
岩手・盛岡市の名須川町にある専立寺で、毎週金曜の夜に本を販売する「夜行書店」が開かれているというニュースを見かけた。 本来お寺は「受け入れる場所」であり、誰が来ても拒否しない場所であったのだが、現在では仏事の際にしか […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第25回 最も多かった相談
昨年もっとも多かった相談は、本を活用した地域連携、地域コミュティづくりについての相談だった。 空き店舗や空き家を活用した地域コミュニケーションの再構築が地方を中心に進んでいる。地域住民の連携は、不特定多数の住人との関 […] -
ニュースフラッシュ
丸善ジュンク堂書店、2022年出版社書籍売上げベスト300を発表
このほど、2022年出版社書籍売上げベスト300を発表。講談社が2年連続で1位となった。売上金額は30億8042万円で前年比5.1%減。トップ20社の顔ぶれは変わっていない。 上位100社のうち、36位のJTBパブリッシ […] -
ニュースフラッシュ
薬事新報社、破産手続き開始
薬事新報社(資本金1000万円、東京都中央区日本橋小伝馬町4-2、上野敬人代表)はさきごろ、東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は菅野百合弁護士(東京都千代田区大手町1-1-2、西村あさひ事務所、電話03- […] -
ニュースフラッシュ
【訃報】光永和史氏(みつなが・かずふみ=松山堂書店代表取締役、愛媛県書店商業組合理事長)
1月2日午前10時58分、心不全のため死去した。69歳。葬儀は近親者のみで執り行われた。光永氏は2011年に愛媛県書店商業組合理事長と日本書店商業組合連合会の理事に就任。21年からは日書連の副会長に就いていた。 -
ニュースフラッシュ
年末年始売上動向、日販4.4%減、トーハン2.9%減
大手取次会社2社はこのほど、昨年12月29日から今年1月3日までの売上動向調査の結果を発表した。 日本出版販売の調査結果は、総合で前年同期比4.4%減。ジャンル別では、「雑誌」同0.9%減、「書籍」同5.3%減、「コミッ […] -
ニュースフラッシュ
NHK出版、2月7日に「春の企画説明会」
2月7日午後2時半、オンラインで「2023年 NHK出版 春の企画説明会」を行う。説明会の後に質疑の場も設ける。同日午後4時から3月31日まで、アーカイブでも視聴できる。参加申込はこちらから。 -
ニュースフラッシュ
【人事】河出書房新社、営業本部長に山口茂樹氏
昨年12月27日付で、営業部の人事異動を発令。営業本部長に山口茂樹取締役(営業第三部部長、管理本部本部長兼務)が就いた。岡垣重男常務(営業本部本部長兼管理本部本部長)は、同日付で取締役(管理本部本部長)となった。そのほか […] -
ニュースフラッシュ
【人事】東京大学出版会、橋元博樹氏が専務理事に
昨年12月、理事会・評議員会を行い、1月5日付の新事務局体制を決めた。常務理事の橋元博樹氏が専務理事に新任した。橋元氏は引続き、営業局長も兼務する。黒田拓也専務理事は退任し、顧問に就いた。 -
ニュースフラッシュ
文響社、「うんこドリル」シリーズ1000万部突破で謝恩企画
1月下旬から、「うんこドリル」シリーズの累計1000万部突破を記念し、「1000(セン)キュー!!キャンペーン」を実施する。謝恩企画として店頭での実売を向上させるべく、複数のノベルティと拡材を用意した。 シリーズ1点目『 […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第12回 忘れられないクリスマス
児童書担当にとって一番地獄のような期間、それはクリスマス。街が浮かれれば浮かれるほど、殺伐とする私たち。一番の山場は12月だけれど、品出しは11月の頭。大量に仕入れた商品を配架し一息ついた頃、別店舗で働く後輩が店に寄っ […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第11回 だいじょうぶ だいじょうぶ
EHONS TOKYOが1周年を迎えた。「絵本から始まる、すべての人の物語のために」をコンセプトにもっと絵本の世界を楽しんでもらうための場所として、2021年10月に丸善丸の内本店内にオープン。簡単に言えば絵本と雑貨の […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第10回 たどり着いた言葉
7月中旬から帰国していた妹と甥姪は、8月末アイルランドへ帰っていった。1カ月半、仕事以外のほぼ全時間を甥姪に捧げた伯母に残されたのは蓄積された疲労だ。抜けない倦怠感のなか、前回に引き続き甥との「言葉の思い出」を書き記し […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第9回 言葉を自分のものにするとき
この夏、3年ぶりにアイルランド在住の妹と甥・姪が帰国している。コロナのせいでずっと叶わなかった。5歳だった甥は8歳に。日本語も達者になった。 感染対策しつつ、なんとか久々の日本を満喫させてあげたいと伯母さんは必死だ。 […]