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いまいちど、本屋へようこそ
第37回 外濠書店が生む可能性
本には旬がある。 発売日は著者や出版社が決める。新刊書籍の売り時は、発売日から数週間と言われている。あくまでも新刊として店頭で展開されることにより、書店店頭でお客様が出合い購入する効能性が高い期間と言えるだろう。 […] -
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第36回 三砂さんの問いかけ
「本屋を始めた。次にぶつかる問題は、どうやって続けていくかです」 梅田蔦屋書店人文コンシェルジュの三砂慶明さんが企画・編集した『本屋という仕事』(世界思想社)を読み出合った言葉だ。 久しぶりに読み応えのある本屋の考察 […] -
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第35回 NPO「読書の時間」設立
今ある本との出合いの場を未来に繋いでいくためにできることはないかと考え、議論してきた仲間とともに「NPO法人読書の時間」の設立総会を5月27日に開催した。今後はこの法人を通じて、読書推進の具体的な施策を提案していきたい […] -
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第34回 産地直送上野の森
5月3日から5日にかけて「上野の森 親子ブックフェスタ2022」が開催された。3年ぶりに上野公園で行われると聞き、初日に会場へ足を運んだ。天候にも恵まれ、家族連れを中心に多くのお客様が、出店している出版社のブースで熱心 […] -
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第33回 出版業界全体で
われわれ未来読書研究所の活動でもっとも大切な柱は、学校における読書推進活動だ。 これまで、学校の現場で具体的にどのような活動が行われているかをヒアリングしてきた。そこから「生活のなかに本のある人を育てる」という視点を […] -
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第32回 町を出て18年
身が引き締まるお手紙をいただいた。差出人の住所に見覚えがあったからである。 標高1000メートル級の奥羽山脈に囲まれた特別豪雪地帯・岩手県西和賀町。そう、僕が生まれ育った町だ。その町に一軒だけあった本屋が僕の実家であ […] -
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第31回 指定管理者と納入業者
地方自治法の一部が改正され、公の施設の管理に関し、新たに「指定管理者制度」が創設されたのが2003年9月。それまでの管理委託制度では、地方自治体が公の施設の管理を委託できるのは、一部の公共的団体などに限定されていた。だ […] -
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第30回 まだ11年もう11年
昨年は、東日本大震災から10年という節目の年であり、様々な媒体で特集が組まれ、岩手・宮城の書店の皆さんにお話をうかがう機会をたくさんいただいた。 もっとも多くの方が話されていたのが、年々進む人口減少。とくに購買意欲の […] -
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第29回 プロポーザルへの挑み方
前回、公共図書館への図書納入に関して、プロポーザル入札制度の導入と「税の域内還流化」から脱する流れについて書いた。その反響が大きかったので、ここであらためてプロポーザル入札制度に対応するために、書店として検討すべきこと […] -
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第28回 プロポーザルの明暗
書店経営の柱の一つに、公共図書館への図書の納入がある。入札制度による過度な価格競争の末の値引きや、装備作業の無償提供が前提となっているなかで、資本力の小さな書店は何とか踏ん張ってやってきた。 入札制度については、価格 […] -
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第27回 書店vs.図書館への所見
最近、SNSで「図書館は書店業界の敵ではないか」というテーマが議論されているのを見かけた。図書館と書店業界で、折に触れて巻き起こる議論と言えるかもしれない。 いつも思うのだが、図書館が無料で本を貸し出すから、書店の売 […] -
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第26回 お寺と本
岩手・盛岡市の名須川町にある専立寺で、毎週金曜の夜に本を販売する「夜行書店」が開かれているというニュースを見かけた。 本来お寺は「受け入れる場所」であり、誰が来ても拒否しない場所であったのだが、現在では仏事の際にしか […] -
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第25回 最も多かった相談
昨年もっとも多かった相談は、本を活用した地域連携、地域コミュティづくりについての相談だった。 空き店舗や空き家を活用した地域コミュニケーションの再構築が地方を中心に進んでいる。地域住民の連携は、不特定多数の住人との関 […]