-
ヤングアダルト最前線
第5回 20年読み継がれる唯一の〝ラノベ〟、「キノの旅」はなぜ人気なのか?
2000年に刊行が始まった、時雨沢恵一「キノの旅」シリーズ(電撃文庫、KADOKAWA)は、「学校読書調査」や「朝の読書で読まれた本」を見る限り、20年以上にわたって中高生に読まれ続けている唯一のライトノベルである。 […] -
ヤングアダルト最前線
第4回 西尾維新「物語」シリーズの魅力、〝軽さ〟と〝重さ〟の両立
学校読書調査の「中高生が読んだ本ランキング」に、10年以上にわたって入り続けているライトノベルは、川原礫「ソードアート・オンライン」(KADOKAWA)と西尾維新「物語」シリーズ(講談社)、20年以上となると、時雨沢恵 […] -
ヤングアダルト最前線
第3回 中高生が支持する作家・住野よる、作品の特徴と理由を探る
2010年代後半以降、中高生にもっとも支持されている作家は、住野よるである。学校読書調査や「『朝の読書』(学校)で読まれた本」を見ると、16年には『君の膵臓をたべたい』(通称「キミスイ」、15年6月発売)がランクインし […] -
ヤングアダルト最前線
第2回 定着した〝サバイバルもの〟人気、現実との類似と乖離がポイント
高見広春『バトル・ロワイアル』(太田出版→幻冬舎)が1999年に刊行されると、「中学生がクラスメイト同士、殺し合う」という設定が物議を醸した。『バトロワ』型の「デスゲーム」や、極限状況での生き残りをかけたサバイバルもの […] -
ヤングアダルト最前線
第1回 YA世代の読書の実際を探る、注目すべきは中学生市場
本連載では、いわゆるヤングアダルト世代(13~19歳)が、実際にどんな本を読んでいるのかについて論じていく。第1回は、その前提となる中高生の読書環境について整理してみたい。 小中高校生の平均読書冊数、不読率(1冊も本 […] -
ヤングアダルト最前線
著者プロフィール:飯田一史氏
飯田一史氏 ライター。 文芸とサブカルチャーを中心に取材・執筆を手がける。 著書に『いま、子どもの本が売れる理由』(筑摩書房)、『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社新書)、『ウェブ小説の衝撃』(筑摩書房)など […]