-
失われた屋号を求めて
第13回 生意気で薄情で無敵で幸福
SNSのタイムライン上に「カミュの『ペスト』(新潮文庫)ひとり1冊まで」という文言が流れてきて思わずスクロールの手を止めた。 見ると都内の大型書店のようだった。トイレットペーパーじゃあるまいし、と興味を失いかけてふと […] -
本屋の新井です
第23回 それもタイミング
SNSでの告知や宣伝は、タイミングが大事だ。草木も眠る丑三つ時より、テレビで言う「ゴールデンタイム」を狙ったほうが、基本的には人の目につきやすく、広く共有されやすい。 それは新刊の発売も同じで、世の中が不安定で暗く落 […] -
本屋の新井です
第22回 今すぐここで買いたい!
3月の後半は書店を休み、上野のストリップ劇場で踊り子として働いていた。そこの社長さんから、本を持ってきたら受付で売るよ、と声をかけてもらったとき、私は「気を使わせてしまったな」と思った。挨拶代わりに、自著をお渡ししてい […]