久々の家族以外とのプライベート旅行! 大好き会メンバーの絵本作家Bちゃんが富山でワークショップをすることになり、みんなで便乗して出かけることにしたのだ。残念ながらDちゃんは欠席。残りの4人は襲い来るインフルエンザや立ちはだかる仕事を死に物狂いでやっつけて、何とか新幹線に乗ったのだ。
初めての富山。もうね、雪だけでテンションが上がってしまう。ワークショップのあった射水市大島絵本館(本当に素敵なところでした!)の方が、ご厚意でホテルに送ってくださることになり、Aちゃんが切望していた岩崎ノ鼻灯台や道の駅などを観てまわった。ちょっと奮発したお宿につき、たらふく海の幸をいただき温泉に入ったら、本当に満ち足りてしまって、予定していた枕投げは延期し就寝までおしゃべり。
次の朝、なぜか布団カバーに鎮座する富山の特産品のブリの刺繍で盛り上がる私たち。
「ここってブリ部屋なんじゃない?」
と誰かが言い出すと、Cちゃんが
「ブリ部屋ってプリキュアに似てる。〝4人はブリベヤ〟的な?」
とか言うものだから、もう止まらない。昨日見たパルプ工場の煙がすごかったから、オープニングのロケ地に使おう、とか、今度Dちゃんも参加したら「5人はブリベヤ」にしなくちゃいけないから、シーズン2からしれっとタイトル変更して、伏線回収はエピソード0として、アマプラ限定で配信しよう、とか。まあ、何をしゃべってもおもしろいモードに入ってしまった。
ああ、笑った笑った。本当に来てよかった。エネルギーが身体に満ち満ちてくるのがわかる。『おひさまあはは』(前川かずお/こぐま社)だなあ。おひさまもことりも、全世界が笑って笑って、元気になってゆく。
2日目に訪れた高岡大仏で、「これからも、みんなと笑ってすごせますように」とお祈りした。笑いながら撮った写真は1泊2日で300枚以上、途中からはブリベヤになりきって、変なポーズをきめているものばかり。
ところどころ地震の爪痕もあり、地元の方はまだまだ大変なことも多いと思う。でも、かかわった方は本当にやさしく、あたたかかった。たくさんの思い出ができた富山。本当に幸せだなあと思っていたら、路面電車のなかで最高の吉報が届いた!(この話はまた今度!)初めての土地だけれど、一生忘れられない場所になった。次回は絶対みんなで行く。
「5人はブリベヤ!!」
(本紙「新文化」2025年2月6日号掲載)