2月17日に発表し、1位は熊谷はるか『JK、インドで常識ぶっ壊される』(河出書房新社)が選ばれた。2021年11月から22年10月までに刊行された180点の書籍を対象に、県内の高校司書による投票で決まった。
熊谷氏は中学3年生から暮らしていたインドでの日々を書籍化するため、高校2年時に第16回「出版甲子園」に応募。史上初となる高校生でのグランプリを受賞した。2003年生まれの熊谷氏について、編集を担当した河出書房新社の田中大介氏は「この若さで他人に届けることを意識した文章が書けている。情景描写もサンプル原稿の段階から巧みさがあった」と語る。同書の発行部数は2万5000部になっている。
2位から10位までの作品は、埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会のホームページで紹介されている。現在、須原屋全店のほか、埼玉県内のリブロ・よむよむ、紀伊國屋書店、TSUTAYA、未来屋書店など計58店と公共図書館91館でフェアを実施している。
写真は、熊谷氏(中央)と田中氏(右)