■「新文化」最新号の1面特集は、【出版流通を支える共同配送とは/トーハン川上社長「失えば未来の読者なくす」】
「出版流通の最大の特徴は共同配送で、これを失えば未来の読者をなくし、出版文化は大きく後退する」--トーハンの川上浩明社長は、今秋に開催された各地トーハン会でこう話している。共同配送を維持し、継続させることを前提として、様々な改革に着手していくという。出版社にも大きな変革が求められると思われるが、取次会社の共同配送や自家配送について詳しい出版社関係者はとても少ない。ここでは、「いまさら聞けない、取次会社の基本的な配送」の現状を記す。(本紙・丸島基和)
■最終面特集は、【広がる音声番組ネット配信/「ポッドキャスト」利用3者の取組み】
オーディオブック市場の拡大とワイヤレスイヤホンの普及に比例して、音声番組をネット配信する動きが広がっている。その1つとして、ポッドキャストが近年注目され、出版業界でもその番組が増えている。ここでは、アップルのポッドキャストランキングの「ブック」カテゴリーで上位にランクインしている「代官山ブックトラック」(代官山 蔦屋書店)と「本の話 ポッドキャスト」(文藝春秋)のほか、8月からポッドキャストを使ったビジネスに注力しているオトバンクを取材した。(本紙・三浦俊介)