小学館、丸紅、丸紅フォレストリンクスは6月27日、日本のマンガ・アニメコンテンツを世界展開するための合弁会社「㈱MAG.NET(マグネット)」を設立したと発表した。代表取締役は相賀信宏氏。
コロナ禍の巣ごもり需要や海外大手配信会社による積極的な配信などを背景に、日本のマンガやマンガ原作のアニメの人気は急速に高まり、グッズやゲームなどを含め海外市場が拡大している。
一方で、それら日本コンテンツの販売チャネルはとくに海外において十分に確立されておらず、その影響が海賊版を生み出す温床のひとつにもなっていることから、正規品を確実に届ける体制が求められている。
MAG.NETはこうした現状を打開し、作者と世界中のファンを繋げて日本のコンテンツの価値最大化に貢献することを目指す。マンガ・アニメコンテンツを用いたグッズの開発、小売店舗での販売や海外での販売流通網の構築に加え、最新テクノロジーを活用したデジタルコンテンツなど、様々な領域で日本のコンテンツを届けていくとしている。
小学館は、出版やアニメ業界とのネットワークを活かしてMAG.NET事業への参画を促す。丸紅と丸紅フォレストリンクスは、国内外のネットワークを活かして小売店舗や流通網を構築し、日本のコンテンツ産業の海外展開を推進する。