日販GHDの富樫社長、23年度決算「12億円の経常赤字見通し」と報告

5月14日、東京・文京区の東京ドームホテルで「NIPPAN Conference 2024」を開催し、日販グループホールディングスの富樫建社長が登壇。23年度(2022.4.1~23.3.31)決算で12億円の経常赤字を計上する見通しと報告した。「取次事業」は36億円の赤字。「小売事業」は黒字転換した。それ以外の中核事業は増収増益で26億円の利益を計上する見通し。なかでも「海外事業」「エンタメ事業」は過去最高売上と利益を計上。「2期連続赤字の取次事業の立て直しが最優先課題」とした。
この後、日本出版販売の中西淳一専務が書店の売上げを向上させるための「持続可能な出版流通」、伊藤宏治常務が「物流の将来計画」と題して各施策を伝え、奥村景二社長が2氏の施策を総括するかたちで、目指す未来像を語った。
当日は出版社、書店など400人を超える関係者が出席した。

写真=冒頭登壇した富樫社長