4月24日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で行った2024年度「全国トーハン会代表者総会」で、2019年度からスタートした中期経営計画「REBORN」の実績を報告。19年度は連結・単体で赤字だったが、20年度からは4年連続で黒字を確保するなど、「一定の成果を得た」と述べた。ただし、構造的な課題を残す取次事業について危機感を強く表した。23年度の単体業績について、近藤社長は売上高約3705億円(前年比2.9%減)で、経常利益は約6億円(前年と同水準)、連結の経常利益は11億7000万円で、前年から3倍超になる見通しと報告した。
24年度からスタートする3カ年計画「BEYOND」と事業計画については、川上副社長が説明した。同計画の基本方針は「本業改革」と「事業領域の拡大」。川上副社長は6月末の株主総会および取締役会を経て、代表取締役社長に昇任する予定。「取次事業本部長としても役職を果たしていく」と意欲をみせた。
写真=厳しい口調で話す近藤社長