日本出版販売は2月1日、本を起点としたまちづくりを目的に、静岡・長泉町と包括連携協定を締結した。日販が自治体と同協定を締結するのは初めて。
日販は「文喫」の出張企画「文喫」ハナレの第1弾として、昨年9月に同町で行われた駅周辺の賑わいの創出を目的とする社会実験「駅前リビング」で企画・運営を担当していた。
「駅前リビング」では、本を柱に賑わいを創出することを目的に、本から広がる「学び」「芸術」「食」など様々な文化的アクティビティの溢れる交流拠点を設け、町民から好評を得ていたという。
この結果を受け、今回の協定締結に至った。連携事項は、「最新のトレンドに関する地域の情報提供」「公共施設の空間整備や遊休施設の活用等」「本を活用した環境整備や運営」「本を活用した読み聞かせやイベントの実施等」「双方の情報発信」に関することなど。
長泉町は静岡県で最も人口増加率が高く、地方創生のモデルとして注目されている一方、書店が一軒も営業していないという。
写真=左から長泉町の池田修町長、日販の奥村社長