第9回「JLPP翻訳コンクール」実施要項発表 、「古典文学部門」を新設

映像産業振興機構とJLPP事務局はこのほど、文化庁からの委託を受けて「令和5年度活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として開催する第9回「JLPP翻訳コンクール」の実施要項を発表した。今回から、「古典文学部門」を新設した。
同コンクールは、日本の優れた文学作品を翻訳して世界に発信し、文学水準の向上を図るとともに、将来を担う翻訳家の育成を目的とするもの。
第9回の課題作品は、「現代文学部門」が井戸川射子「マイホーム」、岸本佐知子「カブキ」「七月の私」「父 セリフ三選」。全4点の提出が必要。対象言語は英語とドイツ語。
「古典文学部門」が小林一茶「乞食の出産祝」「痩せ桜」「田守の翁」。全3点の提出が必要。対象言語は英語。
応募者の国籍、年齢は問わないが、翻訳家を目指す人の育成を目的とするため、翻訳作品の単行本(共訳含む)の出版経験がある人は対象外。雑誌、アンソロジーなどでの掲載経験がある人は応募可能。
賞金は最優秀賞が100万円、優秀賞が25万円。募集期間は6月1日から同30日まで(日本時間)。応募専用ページは、6月1日に開設する。