1月17日、日本文学振興会が主催する第170回「芥川賞・直木賞」の選考会が行われ、「芥川賞」に九段理江「東京都同情塔」(「新潮」2023年12月号)、「直木賞」に河﨑秋子『ともぐい』(新潮社)と万城目学『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)に決まった。
「東京都同情塔」の単行本は同日、初版3500部で発売されたが、新潮社は4万部の増刷を決定。『ともぐい』も6万部の増刷を決めた。両書の増刷分は同23日以降、店着する予定。
直木賞の万城目氏は6度目のノミネートでの受賞。「今回もすれ違うのかなと思っていたが、(初めてのノミネートから)17年経って、やっと袖が触れあった」と語った。
写真=左から万城目氏、河﨑氏、九段氏