能登半島地震の書店被害状況

1月1日に発生した令和6年能登半島地震による書店などの被害状況をまとめた。
【紀伊國屋書店】
4店舗で商品落下などの被害。人的被害はない。福井店(福井)、富山店(富山)、新潟店(新潟)は1月2日に臨時休業。金沢大和店(石川)は同2・3日に臨時休業。現在は営業を再開している。
【勝木書店】
ほぼ全店で商品落下などの被害。一部のアルバイトを除き、人的被害がないことを確認した。石川県内の6店舗が大きな被害。KaBosイオンモール新小松店(石川)では、天井やガラス什器が破損。イオンモールが休業中のため現在も営業していない。同社が運営するきくざわ書店のナッピィモール店(石川)とアルプラザ鹿島店(同)では断水のため、いまも臨時休業中。復旧のめどがたっていない。
【うつのみや】
全店で商品落下などの被害。1月2日は臨時休業したが、同3日から通常営業。人的被害はない。
【文苑堂書店】
TSUTAYA BOOKSTORE小杉町店(富山)で、スプリンクラ―が誤作動。一部の本が水濡れになった。現在は臨時休業しているが、1月8日に営業再開予定。富山豊田店(同)は1月4日に全フロアで営業再開した。
全店舗で商品落下の被害があった。TSUTAYA BOOKSTORE小杉町店と富山豊田店を除く全店舗は1月3日までに営業を再開している。
【明文堂プランナー】
明文堂書店金沢ビーンズ(富山)で、建物の一部とエスカレーターが損傷。1階は通常営業しているが、2・3階は休業中。富山有沢橋店(同)、氷見店(同)、高岡射水店(同)でも上層階の一部が臨時休業している。
【未来屋書店】
杜の里店(石川)、新潟青山店(新潟)、上越店(同)が1月3日まで臨時休業。同4日から通常営業している。
【知遊堂】
亀貝店(新潟)では、地震直後から断水。商品落下などの被害があった。1月1日に臨時休業したが、同2日に水道が復旧して営業を再開した。人的被害はなかった。
【スガイ書店(石川)】
倉庫の外壁タイルが破損。商品落下の被害があった。1月3日から通常営業している。
【トーハン】
1月1・2日から本社、北陸支店、甲信越支店などが中心となって取引書店と連絡をとり、現地に出向いて復旧支援を行っている。今回の能登半島地震による被害は同社取引先だけで「200店規模」と推察している。