■「新文化」最新号の1面特集は、【「読書バリアフリー」対応は出版社の責務/寄稿:専修大学教授・植村八潮氏】
目の不自由な人たちにより良い読書環境を推進していく読書バリアフリー法。行政も出版団体も動き始めているが、出版社の反応は鈍く、どこか他人事のような雰囲気がある。専修大学の植村八潮教授は来年4月に障害者差別解消法が改正され、民間事業者に合理的配慮が義務化される局面を前に危機感を示す。海外事例を含めて一連の流れを寄稿してもらった。(編集部)
■最終面特集は、【「不易流行」で本を編む/編集者の仕事:講談社・青木肇氏】
創刊60周年を迎えた講談社の科学新書シリーズ「ブルーバックス」。今年6月、同シリーズの新編集長に就任したのが青木肇氏だ。それ以前に編集長を務めていた「現代新書」では、「未来の年表」シリーズをはじめ、多くのベストセラーを世に出しつつ、〈一気読みできる新書〉をコンセプトに「現代新書100(ハンドレッド)」を立ち上げるなど、新書の新たな可能性も模索。その一方で安田浩一『ネットと愛国』や清武英利『しんがり』など硬派なノンフィクション本も手がけ、直近では数々の賞を受賞した伊澤理江『黒い海 船は突然、深海へ消えた』を担当した。自らを「節操も持続性もない」と語る青木氏の これまでの仕事を振り返る。(谷山宏典)