雑誌の定期購読サービスを手がける富士山マガジンサービス(富士山MS)が、今年から定期誌以外の書籍、ムック、コミックスなどの販売にも注力し始めた。約400万IDの定期購読者データベースを活用し、特定のテーマに深い関心をもつ読者層を狙い撃ちする。力点を置く3つの販売施策を通じて、出版社と読者の双方の満足度を高め、業界を活性化することを目指す。
1つ目の施策は、雑誌から派生した単行本など、特定の雑誌と親和性の高いコンテンツを、定期購読者にメール配信するサービス「Push Marketing Platform(PMP)」などを通じて訴求するもの。
2つ目は、雑誌の定期購読サービスの仕組みを、コミックスや書籍のシリーズものなど、定期刊行性の高い商品にスライドするものだ。登録商品が発売されたら、解約されるまで自動的に読者に届け、決済まで行う。
3つ目は、出版社が用意した書籍のセット商品を、毎月読者に届ける年間施策。やはり定期購読サービスの仕組みを活用する。
データベースを活用し、低コストかつ効果の高いプロモーションを追求。成功事例が出れば別の商品に横展開し、雑誌以外の販売データもデータベース化して今後の事業展開に活用していくという。
10月25日には、オンラインで開催する事業説明会「F4M」で広く出版社にアピールし、事業の拡大を図る構えだ。「F4M」の詳細・申込みは特設サイトから。申込締切は10月23日。