精文館書店は9月19日開催の定時株主総会で、第54期(2022.7.1〜23.6.30)決算を確定した。売上高は181億8200万円(前年比5.8%減)となり、12年ぶりに190億円を下回った。
利益面では、営業損失4400万円(前年は1億6500万円の利益)、経常損失5700万円(前年は1億6200万円の利益)、当期純損失2億2000万円(前年は8100万円の利益)となり、初の赤字決算となった。
商品別の売上げは、「書籍・雑誌」118億0808万円(前年比7.3%減)、「文具」21億9603万円(同2.3%増)、「セル(CD・DVD・新品/中古ゲーム)」16億7585万円(同3.7%増)、「AVレンタル」13億2771万円(同20.8%減)、「金券(図書/POSAカード)」5億4096万円(同11.7%増)、「その他収入」6億3379万円(同0.8%減)。
減収減益かつ赤字決算も、キャッシュフローの黒字は確保。自己資本比率は55.8%(同3.7ポイント減)、純資産60億4300万円と、安定した内部留保を確保している。流動比率は271.8%(同9.4ポイント減)。