第61回 今後、地方議会で

6月28日に公明党本部において、文部科学省の総合教育政策局地域学習推進課図書館・学校図書館振興室長である朝倉博美氏を交えた、学校図書館についての勉強会に参加させていただいた。公明党は長年にわたり、女性委員会を中心に読書の環境づくり、とくに学校図書館整備の推進をサポートしてきた政党である。

これまで、NPO法人読書の時間では、「学校図書館図書整備等5か年計画」に基づいて地方財政措置された予算が、なぜ地方自治体において、図書館で使うために予算化されないのかを調査してきた。

自治体へのヒヤリングで見えてきた課題を解決すべく、竹谷とし子参議院議員、佐々木さやか参議院議員にご相談したのが2カ月前のことだった。その後、文科省へのヒヤリング、各地方議員との意見交換を繰り返し実施していただいた。

両議員のご尽力のもと、古屋範子衆議院議員(党副代表)の全面的なバックアップをいただき、今回の勉強会が開催された。勉強会には700人を超える国会議員・地方議員が参加。僕は「学校図書購入予算の執行状況」「読書の時間の活動」「企業版ふるさと納税を活用した読書推進事業」についてお話しした。

参加者の皆さんから、各自治体における予算の執行状況の実態調査に対するご意見をいただき、さらにはコロナ禍で停滞していた現地調査を弊法人も交えて行えないかとのご提案もあった。今後、地方議会において、学校図書館整備に対する議論が深まることを期待したい。

(本紙「新文化」2023年7月6日号掲載)

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