5月11日、2023年3月期(2022.4.1~23.3.31)連結決算を発表した。売上高2554億2900万円(前年比15.5%増)、営業利益259億3100万円(同40.0%増)、経常利益266億6900万円(同31.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益126億7900万円(同9.9%減)。
売上高と営業利益は、25年度までの3カ年中期経営計画の目標を初年度で達成し、過去最高額を記録した。「EJアニメホテル」(埼玉)や「成田アニメデッキ」(千葉)などの事業撤退による特別損失(約33億円)を計上したため、最終利益は減益となった。
出版事業は売上高1399億9000万円(同5.3%増)、営業利益131億5500万円(同24.3%減)。紙書籍の新刊点数は約5500点で、返品率は24%に抑制されたが、用紙代の急騰が大きく影響した。当日の会見で夏野剛社長は「新刊点数はさらに増やしていきたい。製造・物流施設『BEC』が今年度中に稼働すれば、多品種少量生産がもっと効率的にでき、在庫過多になることはない」と語った。