近藤敏貴社長は、4月27日に行った「全国トーハン会代表者総会」で、22年度(2022.4.1〜23.3.31)の単体決算の売上高が3813億円(前年比5.6%減)で、経常利益は単体・連結ともに黒字の見込みと報告。しかし、本業の「取次事業」については10億円を超える赤字になると伝えた。中期経営計画のうえでは、売上高は計画値を上回っているが、4年連続となる赤字については、出版社からの協力金を加えても出版流通コストは賄いきれず、「既存構造のなかで、出版流通は機能していない」とし、今後、コストに見合わない出版社の取引条件の見直しについて相談していく考えを伝えた。