日販グループホールディングスは11月25日、連結子会社36社の連結中間(2022.4.1~同9.30)決算の概要を発表した。売上高は2198億1300万円(前年同期比10.8%減)となった。利益面では、営業損失1億0400万円(前年は16億4500万円の利益)、経常利益は1500万円(前年同期比99.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は11億7800万円(同19.9%増)。
営業損失を計上したが、グループ全体で経常利益を確保。三菱地所と共同で運営していた物流センター、ロジクロス蓮田(埼玉)の土地と建物の交換差益約21億円を特別利益に計上して、中間純利益は11億円超になった。8事業のうち、「取次」「小売」「その他」の事業が減収・営業赤字で、他の5事業が健闘した。「不動産」と「コンテンツ」事業の利益貢献度が高かった。
日本出版販売の売上高は1775億4100万円(同11.7%減)で前年から約235億円減少。営業損失は6億2600万円(前年は4億3700万円の利益)、経常損失は4億9400万円(前年は5億3200万円の利益)、中間純損失は5億8400万円(前年は3億4800万円の利益)。
「書籍」「雑誌」「コミックス」「開発品」の全4部門で減収。返品率は「雑誌」が同3.7ポイント改善したが、他の3部門が増加し、総合で同0.4ポイント悪化した。
期中、送品高を前年より14.0%減少させたが、運賃は3.3%減にとどまった。送品高運賃構成比は2.35%と0.26ポイント高まり固定化が進んだ。