栄文堂(京都・左京区、資本金1000万円、大橋勝次代表)は10月20日、事業を停止し、事後処理を山地敏之弁護士(いつわ法律事務所、同・中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670、電話075-257-7637)に一任して自己破産申請の準備に入った。
同社は1914年創業、50年に法人改組した印刷業者。帝国データバンクによると、各種出版物に対応する自費出版などの印刷事業を主体に手がけ、年売上高約1億円を計上していた。
しかし、過年度からの借入金負担が重荷となり低収益で推移していたほか、デジタル化の進展や同業者との競争激化、新型コロナウイルス感染拡大の影響などから、21年12月期の売上高は約3500万円にダウン、大幅な債務超過に陥っていた。業績改善の見通しが立たないことから、今回の事態となった。
負債は約1億4000万円の見込み。