4月3日、新宿本店4階の紀伊國屋ホール(東京・新宿区)で、同ビル耐震補強工事と同本店リニューアルの完成記念式典を行い、出版社や取次会社の代表など約400人が一堂に会した。耐震補強工事は2019年に着工、今年1月に新宿本店がリニューアルオープンした。高井昌史社長は「フラッグシップとして新たな役割を担う書店ができました」とし、4年後の創業100周年に向けて意欲を示した。
高井社長は、同本店の営業を継続しながらの難工事を計画通りに進めてきた清水建設や乃村工藝社、天童木工、前川設計事務所など工事関係者に感謝の意を伝え、数十回にわたる売場移動においても、「出版社や日本出版販売などの取次会社のおかげです」と深謝。「出版界の発展と地元・新宿の活性化に貢献すべく、経営に邁進していきます」と力強く語った。
講談社の野間省伸社長が祝辞を述べた後、高井社長から清水建設の井上和幸社長に感謝状が手渡された。
藤則幸男副社長はリニューアルした各フロアの特長やバーチャル新宿本店の概要を解説。若い世代と世界に向けて情報発信していくと意気込んだ。
第2部では、日本文藝家協会の林真理子理事長と、日本ペンクラブの桐野夏生会長が記念講演会を行った。両団体の両トップが紀伊國屋書店の思い出を話した。
写真=清水建設の井上社長(左)に感謝状を手渡す高井社長