CCC、AI発注システムを全店導入へ インペナ契約の拡大も

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は6月中旬から、AI発注システム「irida(イリーダ)」を直営・FCを含む全店に導入する。イリーダのAIは、T会員7000万人の顧客データ、450万点の書誌データ、日々の流通・販売データ、店舗特性などを学習。精度の高い配本を自動で行うことで、売上増・返品減に繋げる。
CCCでは、書店が生き残るためには5%の粗利増が必要であるとし、出版社が持続的に利益を10%増加させられる仕組みを検討。返品率が35%から20%に下がれば、出版社は10%の利益を創出できると試算する。出版社の返品率が20%となったとき、書店が5%の報奨を得られるインペナ契約の締結を進めている。CCC本部が出版社と契約し、FC書店に対して発注を代行するとともに報奨を先付けして委託する。
現時点で32社と契約中。契約出版社の売上構成比は23%で、今期中に50%を目指す。