トーハン、en CONTACTの利活用を呼びかけ

近藤敏貴社長と川上浩明副社長はこのほど、書店や出版社に向けて仕入・配本プラットフォーム「en CONTACT」の利活用をオンラインで呼びかけた。日本出版インフラセンター(JPO)の出版情報登録センター(JPRO)やBooksPROの近刊・販促情報をもとに、書店の予約受付・事前注文・増売を推進し、出版社の部決など効率化を図る。無償でかつTONETSv、TONETSiの未加盟社であっても活用できるプラットフォーム。書店や読者を起点にしたマーケットイン型出版流通への転換を急ぐ。
「近刊」「新刊」「既刊」「配本」「注文」など、ほぼすべての出版流通情報を入手できるen CONTACTは昨年10月末にリリースされ、同社グループ書店において一部出版社で先行して稼働してきた。
近藤社長は刊行前、書店が予約を受け付けて仕入数を決めることで、出版社が取次在庫を加味した初版部数を計画的に決めることができる。書店は出版社とともに告知やプロモーションを行うことで実売率を高め、流通上のコストを合理化して業界3者が持続可能な利益を得られると話す。川上副社長は「できる限り多くの書店・出版社の方々に利用してもらいたい」とメッセージを送った。