全国トーハン会代表者会議、トップ4氏が未来の道筋示す

4月22日、トーハンは「全国トーハン会代表者総会」を行い、総勢272人が出席した。川上浩明社長は2年目となる中期経営計画「BEYOND」が計画を上回る業績で推移していると報告。新規コンビニ2社の流通を引き継ぎ、「大切なインフラを未来に繋げる」と話した。マーケットイン型の流通基盤となる事前受注プラットフォーム「enCONTACT」の加盟書店は約2600店、加盟出版社は約1200社など、各施策の現状を伝えた。KADOKAWAの夏野剛社長はマーケットイン型流通を具現化する「出版製造流通プロジェクト」を紹介。7月から新刊のほぼすべてで事前注文を受注して出荷できる体制にする。参加した出版社にもノウハウとシステムを提供したいと述べた。
トーハンの近藤敏貴会長は、近く経産省から公表される「書店活性化プラン」について、RFID導入など積極的に取り組んでほしいと呼びかけた。
懇親会で、講談社の野間省伸社長は、新規コンビニ2社の流通を引き継いだトーハンに感謝の言葉を述べ、経産省など行政支援は「これが最後のチャンスになる」とした。各氏が強いメッセージを発した。