ブリベヤ旅行の興奮も冷めやらないのに、みんなと会う頻度が高い。大好き会も開催したので、ようやく5人で集合!
好きな人とたくさん会えるのはうれしいけれど、同時に私は怖くなる。死ぬまでにあと何回会えるだろう。もし運命で回数が決まっているとしたら、今使い果たしているのかな、とか。子どもの頃から死ぬことが怖くて、自分や好きな人たちの実体がこの世から綺麗さっぱり無くなってしまうことが、たまらなかった。ちょうど、Aちゃんと一緒に参加した講演会の影響もあり、命について考え抜いてしまったのと、みんなにたくさん会えた幸福が反転して、夜中、叫び出しそうなくらい死への恐怖が迫ってきた。眠れなかったことをAちゃんにいうと「私は別れた時、二度と会えなくても後悔しないようにしてる」ときっぱり。さすが、いつも手を抜かず、一生懸命な彼女らしい。私は、別れた瞬間からくよくよすることが多い。(主に飲み会。余計なことを言ったなあ、とか)

「RIOT」(小学館、塚田ゆうた作)という漫画を読んだ。田舎の地味な高校生の男の子2人が、アナログな世界に心惹かれ雑誌をつくる話。見えない未来を思って不安になったりもがいたりしながら、夢中になれることを通して、見えている世界を広げていく。漫画のなかで2人の同級生が歌うのはBUMP OF CHICKENの「天体観測」。ああ、だんだん思い出してきた。
コロナ禍に突入した頃、依頼された講演会。不安でたまらない時に、「書店が今取り組んでいることと、今後どうしていくか教えてください」というようなテーマで、それが分かったらこっちが教えて欲しいんだよなあと思案していたら、対談相手のAちゃんが先の見えない未来に対して「見えないもの見る」というテーマを引き出してくれたのだった。あの頃、リアル書店の可能性に自信をなくしていたので本当に救われた。でも、未来ってどんどん変わっていく。見えかけたと思っても、違う形になっていく。くっきりと見えたら自信や安心に繋がるのだろうけど、私はまだ未来に不安だらけなので、これからもくよくよするだろう。そして、この世界は私にとって愛おしすぎる。今手放すのは未練が多すぎだ。どうか、大好き会のメンバーが私より長生きしてくれますように。そして一緒にたくさんものを見続けたい。
〈見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ〉
大好き会の前に行ったカラオケでの、Cちゃんの力強い歌声が沁みた。
※〈 〉内、BUMP OF CHICKEN「天体観測」より
(本紙「新文化」2025年3月6日号掲載)