■「新文化」最新号の1面特集は、【〝地域特性〟活かした図書館運営/山梨・甲州市立図書館の取組み】
山梨・甲州市立図書館が地域読者や団体各所から支持されている。中央館である市立勝沼図書館は2018年、「ぶどうとワイン」に関する蔵書収集とその活用から「Library of the Year大賞」に、市立塩山図書館が24年、「ビブリオバトルオブザイヤー」に選ばれるなど、独自の館づくりが高く評価されている。地域の特性を活かし、本を通じて住民に資する図書館をかたちにしてきた。そこにどのような胞子があったのか、2館の取組みを紹介する。(本紙・勝本育実)
■最終面特集は、【講談社の小説プロモーション戦略/出版営業本部書籍営業部・吉久部長、前田副部長に聞く】
ここ3年の「本屋大賞」の候補作のなかで、講談社刊行の作品が複数選ばれている。今年は阿部暁子『カフネ』、野崎まど『小説』、金子玲介『死んだ山田と教室』の3点が選出。いずれも初めてノミネートされた作家だったため、出版関係者の間でも注目された。なぜ同社刊行の新鋭・気鋭作家の小説が、書店員を中心に支持されるのか。出版営業本部書籍営業部の吉久達也部長と前田丘人副部長に、小説のプロモーションについて聞いた。(本紙・三浦俊介)