トーハンが、店舗をもつ書店がない2自治体と包括連携協定を締結した。1月30日に三重・御浜町、2月5日に岐阜・海津市と締結した。
トーハンによると、御浜町は人口約7800人。店舗をもつ書店がないなかで、本を通じた地域における文化の振興と活力ある地域づくりを図り、持続可能で豊かなまちづくりを実現することを目的とする。
海津市は人口約3万2000人。2022年3月に「読書のまち宣言」を制定、23年10月には海津図書館のテラスに屋外で本を読める「読書ガーデン」を設置するなど、読書推進に注力している。一方で無書店自治体であり、本を手に取って購入する機会が限られることが課題となっていた。
協定に基づく連携事項は、いずれも主に次の4点。
①文化の新興に関すること、②地域活性化の推進に関すること、③こども・青少年の健全育成に関すること、④書店ゼロの解消に関すること。
読書イベントの開催のほか、書店の新規出店も視野に協議を進める。