10月17日、楽天グループが運営するオンライン書店楽天ブックスは、ユーザー1万0096人を対象に実施した読書に関する調査の結果を発表した。
設問には、興味深いものがあった。本を選ぶ際に参考にするものを世代別で聞いたところ、20代から30代の世代では「書店」が1位となった一方で、40代以上のユーザーの間では「インターネット検索」が多かったという。20代から30代の間では、本を実際に手に取れる書店で本を選びたいというニーズが高い一方、40代以上の間ではインターネットを使って手軽に読みたい本を探す傾向がみられ、「オンライン書店などの通販サイト」については、20代から60代以上の全年代で3位にランクインした。
楽天ブックスユーザーを対象とした調査ということもあり、20代から30代の世代は「インターネット検索」や「オンライン書店などの通販サイト」を活用している割合がより大きいのではないかと予想していたのだが、20代から30代の5割を超える方が書店で本を選んでいるという結果は、かなり嬉しいものだった。
やはり書店は、本と読者をつなぐ大切な場所なのだと強く感じたとともに、この傾向をどうしたら維持し、伸ばしていくことができるかを考えた。
秋の読書月間がはじまっている。今年3年目となるBOOK MEETS NEXTも全国の書店と連携したイベントが数多く組まれている。書店にはワクワクが詰まっていることをより多くの方に再発見してもらいたい。
(本紙「新文化」2024年10月31日号掲載)