『安倍晋三 回顧録』（中央公論新社）、記録的な初速

2月8日に発売してわずか1週間で15万部を発行。初版3万部でスタートしたが、発売当日に2刷（3万部）、翌9日に3刷（4万部）、同14日に4刷（5万部）を決めた。3刷の出来日は2月21日、4刷の出来日は未定だが、2月末までに出荷したい考えだ。
同書は昨年７月に死去した安倍元首相への生前36時間インタビューで構成されたもの。米国トランプ前大統領については「実は軍事行動に消極的な人物」とし、北朝鮮にそれを知られないよう「本性を隠しておこうと必死だった」と記した。消費税引上げを巡って対立し、「安倍降ろし」を諮っていた財務省への不信感など、生前に抱いていた心中を覘かせた。
発売当日に開催された国会では、立憲民主党の大西健介議員が同書に記された「安倍降ろし」や「森友問題」などについて、与党に質問して注目を集めた。
多くの主要リアル書店やネット書店で総合ランキング１位となり、いまも客注が殺到している。