【訃報】小田光雄氏(おだ・みつお=近代出版史研究者)

6月8日、食道がんで死去した。73歳。葬儀は近親者のみで営まれた。出版社「パピルス」の編集責任者として活動し、1990年代後半から出版界の危機的な状況に警鐘を鳴らし続けた。『出版社と書店はいかにして消えていくか 近代出版流通システムの終焉』(1999年ぱる出版、2008年論創社)、『ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像』(2000年ぱる出版、08年論創社)、「出版状況クロニクル」シリーズ(論創社)など、多くの著書がある。