4月から、有隣堂チェーン店の販売データなどを提供する「Book Store Central-Sales-Status」(BSC-SS)を出版社などに提供し始め、すでに100社超が導入を決めている。有隣堂では今後、他の書店チェーンと協働していく考えで、その動向が注目されている。
BSC-SSは、2022年に開発した店舗運営システム「BSC」をベースにして開発された。自社のデータ閲覧ツールとして活用してきたが、出版社などからの要望もあり、取引先の企業に提供できる柔軟でスピーディなシステムに改修した。対象商品は、書籍、雑誌、コミックスなど。ISBNが付与されたマルチメディア商品も含まれる。BSC-SSで提供されるデータは、有隣堂41店舗の「販売実績」「在庫数」、性別や年齢層が分かる「購入顧客属性」など。提供価格は、1ID=3万円、5ID=5万円、10ID=10万円。