神谷印刷㈱(資本金1000万円、東京都豊島区高田1-6-24、神谷和宜代表)は1月22日付で事業を停止し、債務整理を斎藤勝弁護士(斎藤勝法律事務所、同新宿区下宮比町2-19、電話03-5946-8182)に一任した。
同社は1928年創業、52年に法人改組された印刷業者。帝国データバンクによると、出版印刷を主力に各種ポスターの商業印刷も手がけ、出版社や官公庁、同外郭団体など約80社の取引先を有し、2009年1月期には年商約8億8800万円を計上していた。
しかし、近年は出版不況の煽りを受けたほか、ペーパーレス化などによる紙媒体の流通量の減少が続き、23年1月期は年商約2億9800万円に落ち込んでいた。
以降も業績の好転が見込めないなか、今年に入って代表が死去。その後決済難に陥り、事業の継続が困難となった。負債は23年1月期末時点で約3億1100万円。
なお、関係会社の㈱ジン・アート(資本金1000万円、同所、同代表)は1980年に設立され、版下製作やデジタルコンテンツの制作を手がけていたが、神谷印刷と同様の事態となっている。負債は現在調査中という。