1月12日、都内のホテルで新年会を行い、高井昌史会長(紀伊國屋書店)ほか、業界4団体の代表が能登半島地震による被災者にお見舞いの言葉を送り、出版業界の課題や展望を語った。高井会長は「いい本をつくり、売るという原点に戻ろう」と呼びかけた。店頭在庫と売上げは「ほぼ比例する」とし、全国の書店へ潤沢に本が行き届くよう、出版流通再生に向けて「業界3者が徹底的に話合い、知恵を出し合って実行すべき」と年頭所感を述べた。
日本書籍出版協会の小野寺優理事長(河出書房新社)、日本雑誌協会の堀内丸恵理事長(集英社)、日本出版取次協会の近藤敏貴会長(トーハン)、日本書店商業組合連合会の矢幡秀治会長(真光書店)が祝辞を述べ、日販グループホールディングスの吉川英作社長が、能登半島地震の被災者の復興を願い、乾杯の発声をせずに盃を上げた。当日は約270人が出席した。