7月21日、出版社109社で組織する出版梓会が東京・千代田区の如水会館で4年ぶりに「業界・会員社懇親の集い」を行い、約170人が参集した。様々な決断を迫られるいま、欠かせないのは「読者の視点」で、多様な本の読書環境を書店店頭で構築していく必要性を訴えた。本は読者と出会って初めて価値が伝わるもので、少部数の本であっても〝磨く〟施策を打ち出していかなくてはいけないと話した。
トーハンの川上浩明副社長が祝辞を述べ、日本書籍出版協会の小野寺優理事長(河出書房新社)が盃をあげた。中締めで登壇した下中美都副理事長(平凡社)は、「梓会出版文化賞」をはじめ、研修・巡回セミナー・図書館など各種委員会の活動を報告。最後に「出版社には夢があります。それを大切にして難局を乗り越えたい」と話した。