トーハン、全社方針と主要施策の進捗報告

11月26日、「TOHAN COMPASS」と銘打ち、近藤敏貴社長が全社方針を、川上浩明副社長が新仕入れプラットフォームの進捗などについて会見を行った。「デジタル領域事業」や「マーケットイン型契約販売」などが好調に推移している。
メディアドゥと出版社の3社で開発するNFTデジタル特典付き新商品については、扶桑社が10月に発売した「SPA！10／19・26合併号」が発売20日間で前号に比べて2倍以上の売行き。主婦の友社が同日発売した「岡崎紗絵1st写真集 すがお。」はほぼ完売。12月8日には講談社からイラストカードが付いた神永学『心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数』も発売する。
マーケットイン型契約販売には、SBクリエイティブ、学研プラス、PHP研究所、双葉社、ポプラ社、三笠書房の６社が実証実験を開始。ブックファーストと八重洲ブックセンターにおける10月末までのPOS販売実績は前年比4.5％増、実売率は74.7％（前年比9.5ポイント増）、返品率は21.1％（同16.4ポイント減）。 川上副社長は22年10月、出版社と書店のWebシステムとBooksPRO、ネットギャリー連携した新仕入プラットフォーム「en CONTACT」をリリースすると話した。