トップカルチャー、減収減益決算
2021年10月期(20.11.1~21.10.31)連結決算を発表した。売上高は264億0700万円(前年比12.3%減)。蔦屋書店事業における既存店の全6部門で前年実績を下回った。営業利益は3億5600万円(同18.4%減)、経常利益は2億7600万円(同42.1%減)、当期純利益はレンタル事業の撤退損21億円を特別損失に計上したことで、19億3900万円の損失(前年は3億7100万円の利益)となった。
役員人事では、梅谷知宏氏と間野義之氏を新任取締役候補者とした。社外取締役の増田宗昭氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は退任する予定。来年1月14日に開催予定の第37回株主総会および取締役会で承認される見通し。
【2021年12月21日更新】

日教販、減収減益の決算
12月3日、第73期(2020.10.1~21.9.30)決算を発表した。
売上高は272億5700万円(前年比1.5%減)。営業利益は5億4700万円(同8.8%増)、経常利益は3億5700万円(同2.0%増)で増益。しかし、当期利益は退職給付制度の変更に伴う前払年金費用の取崩しの影響から2億2500万円(同23.2%減)となった。
売上高の内訳は、「書籍」191億6000万円(同2.9%増)、「教科書」68億0600万円(同15.1%減)、「商品計」259億6600万円(同2.5%減)、「デジタル・配送等」6億9500万円(同55.0%増)。「不動産」5億9600万円(同0.1%減)。
役員人事は全員再任。教科書部長の上野敏秀氏が執行役員に就く。決算および役員人事は12月24日に開催予定の株主総会および取締役会で承認される見通し。
【2021年12月3日更新】

ライツ社決算、減収増益 経常利益は過去最高額に
このほど、第5期(2020.9.1~21.8.31)決算を確定した。売上高は1億9810万円(前年比13.7%減)、営業利益は4544万円(同15.0%増)、経常利益は4699万円(同21.7%増)、当期純利益は3203万円(同15.7%増)。
減収したものの、売上高は目標の1億4000万円に対して達成率142%となった。昨年の「料理レシピ本大賞 in Japan」料理部門大賞となった『リュウジ式 悪魔のレシピ』の大型重版に伴う原価率の低下や、コロナ禍に伴う旅費・交通費をはじめとする販管費の圧縮により、経常利益は過去最高となった。
第6期の目標売上高は1億8000万円。初の児童書を4点ほど刊行する予定。
【2021年12月3日更新】

紀伊國屋書店、14期連続で単体黒字決算
11月30日、株主総会および取締役会を行い、第127期(2020.9.1~21.8.31)連結・単体決算と役員人事を承認した。連結売上高は1155億8700万円(前年比1.1%増)。内訳は、「店売総本部」450億4800万円(同3.0%増)、「営業総本部」475億6300万円(同2.7%減)、「海外」171億0900万円(同9.8%増)。営業利益は11億3800万円(同127.3%増)、経常利益は13億2600万円(同70.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は15億0700万円(同101.6%増)。
単体の売上高は978億9000万円(同0.3%減)。営業利益は7億7300万円(同3.8%増)。経常利益は10億1800万円(同25.2%増)、当期純利益は6億8800万円(同15.9%減)。単体で14年連続黒字決算となった。
新役員体制は次の通り。(○印は新任、◎印は昇任)
代表取締役会長兼社長= 高井昌史
取締役相談役= 市川晶裕
取締役副社長=藤則幸男(店売総本部長、管理部門担当)、森啓次郎(海外事業推進室、国内関連会社、海外関連会社担当)、武藤和男(営業総本部長)
専務取締役(同本部副総本部長、店売総本部副総本部長、海外事業推進室担当)=◎大野繁治
常務取締役=西根徹(総務部長兼秘書室長、出版部・事業部担当)、小竹裕人(経理部、情報システム部、内部審査室、ロジスティクスセンター担当)、渡邉敏弘(営業総本部東京営業本部長)
取締役= 藤戸克己(同本部ライブラリーサービス営業本部長兼公共図書館部長)、○住谷朝子(同本部首都圏営業本部長)、○田原誠子(同本部教育支援システム本部長兼図書館システム部長)
社外取締役=松原眞樹
常勤監査役 =湯本正哉
監査役=○千葉清一、○宮島隆生
取締役の十河宏氏と小澤利彦氏、監査役の藤岡正男氏と田畑豊氏は退任。小澤氏は顧問に就いた。
【2021年12月1日更新】

有隣堂決算、過去最高売上げに
11月26日、株主総会および取締役会を行い、第69期(2020.9.1~21.8.31)決算と役員人事を承認した。売上高は過去最高額となる668億6600万円(前年比29.8%増)を計上。「書籍」「雑誌」など13部門中11部門で前年実績を上回った。営業利益は8億4500万円(同228.1%増)、経常利益は8億0600万円(同381.4%増)、当期純利益は3億7400万円(前年は3億6000万円の損失)と増収増益となった。
昨年は4月の緊急事態宣言を受けて38店舗中36店舗ほか音楽教室の休業を余儀なくされ、損失決算になったが、今期はその反動もあって黒字転換。外商部門で、「GIGAAスクール構想」によるタブレット端末の案件を獲得し、全社売上げを押し上げた。
役員人事は全員が再任された。
【2021年11月30日更新】

トーハンの連結中間決算、増収減益に
11月24日、連結中間決算(2021.4.1~同9.30)の概要を発表。売上高は2130億4100万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は11億2600万円(同43.7%減)、経常利益は11億1900万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億7800万円(同52.8%減)で、増収減益となった。トーハン単体の取次事業は黒字化したものの、書店系子会社の店頭は昨年の巣ごもり需要の反動から苦戦した。
トーハン単体では、売上高1994億9800万円(同10.1%増)、営業利益5億0200万円(同73.7%減)、経常利益9億5200万円(同77.2%増)、中間純利益2億7100万円(同70.6%減)。5月に帳合書店となった丸善ジュンク堂書店が売上げを押し上げたほか、人件費を含む一般管理費の削減、出版社からの運賃協力金の増加により経常利益ベースでは増益。特別損失に旧本社、旧大阪支店の固定資産除却損を計上し、中間純利益は減益となった。
【2021年11月24日更新】

日販GHDの連結中間決算、増収増益に
11月24日、日販グループホールディンスは子会社35社の連結中間決算の概要を発表。売上高は2463億9900万円(前年比1.5%増)、営業利益16億4500万円(同17.4%増)、経常利益19億6900万円(同32.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益9億8200万円(同236.1%増)。8事業のうち6事業で増収。なかでも日販が黒字転換したことで大幅な増益となった。
日販の売上高は2010億6500万円(同3.5%増)、営業利益4億3700万円(前年同期は1億1200万円の損失)、経常利益5億3200万円(同2000万円の損失)、中間純利益3億4800万円(同8400万円の損失)。「書籍」売上げが同9.5%増と伸長。「雑誌」は同7.7%減と低迷。雑誌返品率は創業以来初めて50%を超えた。
【2021年11月24日更新】

博報堂DYHDの中間決算、大幅な増収増益
博報堂DYホールディングスはこのほど、2022年3月期第2四半期決算(21.4.1~同9.30)の概要を発表した。
売上高は6613億7300万円(前年同期比23.8%増)、営業利益は282億4900万円(同1469.4%増)、経常利益は298億9800万円(同705.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は145億5700万円(前年は34億3300万円の純損失)で、大幅な増収増益となった。
【2021年11月22日更新】

中央経済社HD、増収増益の決算 本社移転・建設計画も
中央経済社ホールディングスが2021年9月期(20.10.1~21.9.30)連結決算の概要を発表。売上高は31億5500万円(前年比4.9%増)で増収。営業利益は1億6200万円(前年比2695.5%増)、経常利益は1億8300万円(同3228.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億4700万円(前年は1800万円の損失)と大幅に伸長した。12月16日に開催される株主総会で承認される見通し。
また、東京・神保町にある同本社ビルの移転、建設計画も発表した。現在営業している本社の東側約50メートルの社有地(駐車場)に新社屋を建設する。来年3月に建物着工、23年4月に竣工する予定。費用総額は9億9000万円。自己資金によって行う。
【2021年11月19日更新】

三洋堂HD第2四半期連結決算、減収減益に
三洋堂ホールディングスは11月12日、2022年3月期第2四半期連結決算(21.4.1~同9.30)の概要を発表。売上高93億1600万円(前年同期比8.7%減)、営業損失5700万円(前年同期は2億9400万円の利益)、経常損失3600万円(同3億1800万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失5700万円(同2億6200万円の利益)で、減収減益となった。
部門別では、「TVゲーム」「新規事業」各部門が増収、「書店」「文具・雑貨・食品」「セルAV」「古本」「レンタル」「サービス販売」各部門が減収。前年の巣ごもり需要の反動などから苦戦した。
【2021年11月15日更新】

KADOKAWA、増収増益の中間連結決算
10月29日、2022年3月期第2四半期(21.4.1~同9.30)連結決算を発表した。売上高は1048億1100万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は99億3800万円(同26.6%増)、経常利益は106億0400万円(同30.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は71億1600万円(同36.7%増)で増収増益となった。
また同社は同日、中国テンセントグループとの資本業務提携を結んだことを発表。同グループの完全子会社であるSixjoy Hong Kong Limitedとテンセントジャパンを通じて提携する。これに伴い、KADOKAWAはSixjoyを引受先とした第三者割当増資により、発行済株式総数の6.86%に相当する486万2200株を発行。約300億円を調達する。
【2021年11月3日更新】

メディアドゥ第2四半期決算、増収減益 売上高と営業利益は上期最高額
2022年2月期第2四半期(21.3.1~同8.31)決算の概要を発表した。
売上高は552億3300万円(前年同期比32.3%増)、営業利益は16億8800万円(同10.3%増)、経常利益は16億8300万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億3600万円(同8.1%減)。
売上高と営業利益は上期として過去最高額を更新。一方、子会社・Nagisaについてのれんの減損処理を行ったため、当期純利益はマイナスとなった。今期の業績予想達成に向けては順調に進捗しているという。
電子書籍流通事業においては、売上高528億8100万円(同28.3%増)、セグメント利益15億3000万円(同6.0%増)。
【2021年10月19日更新】

精文館書店、増収増益決算 売上高が過去最高に
9月22日、定時株主総会を開催し、第52期(2020.7.1~21.6.30)決算を確定した。売上高は220億9500万円(前年比6.3%増)で過去最高を更新。利益面は、営業利益6億6600万円(同7.8%増)、経常利益6億4900万円(同5.4%増)、当期純利益4億0900万円(同17.3%増)。前期に続く2期連続での増収増益決算となった。
新規店効果と巣ごもり需要が継続したこと、コミックの好調などにより、書籍・文具分野などで増収した。財務体質がさらに強化され、自己資本比率は56.1%(同2.2ポイント増)となった。売上高が減少したレンタル、セルCD・DVD分野は売場を縮小し、文具・雑貨売場などの拡大に取り組んでいる。
【2021年9月27日更新】

大垣書店、売上高132億円超で過去最高を更新
このほど、社内報「大垣タイムズ」で第72期(2020.9.1~21.8.31)の売上高が132億5000万円(前年比9.3%増)の見通しであると発表した。11月に開催予定の株主総会で確定する。「大垣タイムズ」に記載された売上げ推移表によると、売上高は48期から24期連続で伸び続けている。
大垣全央副社長によると、「BOOK」部門も前年実績を上回っているという。利益面は「まだ、確定していない」(同副社長)。
今期73期の売上目標は同3.6%増の137億4000万円。売上げ伸長率の上位店舗(事業)は、1位がEC事業課、2位が佛教大学店、3位がマルヤマクラス店。売上げ上位店の1位はイオンモール京都桂川店、以下、同KYOTO店、高槻店。
昨年6月から今年5月末までの「出版社別売上げランキング」トップ10は、①集英社、②講談社、③KADOKAWA、④小学館、⑤学研プラス、⑥宝島社、⑦新潮社、⑧高橋書店、⑨文藝春秋、⑩スクウェア・エニックス。売上げ伸長率のトップ10は、①福音館書店、②偕成社、③オーム社、④中央経済社、⑤童心社、⑥スターツ出版、⑦ワニブックス、⑧早川書房、⑨岩崎書店、⑩集英社。
【2021年9月1日更新】

光文社、2年連続の損失決算
8月24日、株主総会および取締役会を行い、第77期(20.6.1~21.5.31)決算と役員人事を決めた。総売上高は168億5100万円(前年比8.8%減)で減収、経常損失は7億1600万円(前年は13億9900万円の損失)、当期純損失は8億0700万円(前年は24億0200万円の損失)。
総売上高の内訳は、「販売収入」84億5100万円(同4.6%減)、「広告収入」36億1200万円(同36.6%減)、「その他」41億9900万円(同25.6%増)、「不動産収入」5億8900万円(同1.4%増)。
書籍部門は同19.6%増と好調に推移したが、昨年6月、主力の月刊2誌の発売中止もあり、雑誌の販売・広告収入が大幅に減収した。また、「その他」のデジタル・版権・EC事業はいずれも前年実績を上回った。同社では3カ年中期経営計画を策定中だという。
役員人事では、遠藤浩氏が監査役に新任。監査役の井上晴雄氏と顧問の平山宏氏は退任した。
【2021年8月30日更新】

集英社、売上高2000億円超で過去最高に
8月24日、株主総会および取締役会を行い、第80期(2020.6.1~21.5.31)決算と役員人事を確定した。売上高は2010億1400万円(前年比31.5%増)。その内訳は、「雑誌」817億0100万円(同27.9%増)、「書籍」178億円(同72.4%増)、「広告」78億7300万円(同18.1%減)、「事業収入」936億3900万円(同35.6%増)。当期純利益は457億1800万円(同118.3%増)で、前年の約209億円から2倍以上となる大幅増益となった。
なお、「事業収入」のうち、「デジタル」分野は449億0900万円(同42.5%増)。
役員人事では、茨木政彦、隅野叙雄の常務2氏が専務に昇任。松本真人、山森利之、内田秀美、瓶子吉久の4氏が取締役に新任した。鈴木麻美取締役は退任し、社長室顧問に就いた。
【2021年8月24日更新】

三洋堂HD第1四半期連結決算、減収減益
三洋堂ホールディングスは8月13日、2022年3月期第1四半期(21.4.1~同.6.30)連結決算の概要を発表した。売上高46億7100万円(前年同期比10.1%減)、営業損失4000万円(前年同期は1億6600万円の利益)、経常損失2800万円(同1億8200万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失4600万円(同1億7200万円の利益)で、減収減益となった。
「セルAV」「新規事業」「サービス販売」部門が増収となった一方、「書店」「文具・雑貨・食品」「TVゲーム」「古本」「レンタル」部門で減収。前期の巣ごもり需要の反動などから苦戦した。
【2021年8月19日更新】

中央社、7年ぶりの増収増益決算
8月17日、東京・板橋区にある本社で株主総会および取締役会を行い、2020年度5月期(20.6.1~21.5.31)決算と役員・執行役員人事を決めた。総売上高は約225億5790万円(前年比8.0%増)。営業利益3億9020万円(同65.1%増)、経常利益1億8770万円(同192.8%増)、当期純利益7950万円(同97.7%増)。7年ぶりの増収増益決算となった。雑誌扱いコミックスが好調のうえ、返品率を総合27.6%に圧縮して収益性を高めた。
役員人事では、山本章雄常務(60)が専務に昇任。早川和邦執行役員(48)が取締役に、取引経理部嘱託の岡田益男氏(70)が監査役に新任した。54年間にわたって同社に勤め、経営にも携わってきた大谷敏夫監査役は退任した。また、物流管理部長の木山良樹氏(53)は執行役員に新任した。
【2021年8月18日更新】

KADOKAWA第1四半期連結決算、過去最高の営業利益に
このほど、2022年第1四半期(21.4.1~同.6.30)連結決算を発表した。売上高は520億3400万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は58億6900万円(同63.9%増)、経常利益は61億44000万円(同59.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は40億2300万円(同63.9%増)。営業利益は四半期ベースで過去最高となった。
出版事業は売上高321億2900万円(同9.8%増)、営業利益53億8700万円(同151.3%増)。紙の書籍では児童書とコミックス、電子書籍では女性向け異世界ジャンルのコミックスが好調だった。
【2021年8月3日更新】

メディアドゥ第1四半期決算、過去最高額を更新
同社はこのほど、2022年2月期第1四半期(21.3.1~同.5.31)決算の概要を発表。売上高は284億0800万円(前年同期比40.0%増)、営業利益8億3600万円(同14.3%増)、経常利益8億4600万円(同15.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億1700万円(同37.0%増)。売上げ、利益ともに過去最高額となった。
【2021年7月19日更新】

丸善CHIホールディングス、第1四半期は大幅増益に
2022年1月期(21.2.1~同4.30)連結決算を発表。売上高は519億5500万円(同16.4%増)、営業利益は29億0800万円(同109.3%増)、経常利益は28億円(同104.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億9000万円(同292.5%増)で、大幅な増収増益となった。
通期の予想は、売上高1770億円(同3.1%増)、営業利益36億円(同7.3%減)、経常利益34億5000万円(同7.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益19億円(同9.1%減)。
【2021年6月18日更新】

図書カードNEXTの発行高、6年ぶりに前年実績超える
6月15日、日本図書普及が第61期(20.4.1~21.3.31)の決算概要を発表。期中の発行高は423億5000万円(前年比12.8%増)。
2014年度の55期以来、6年ぶりに前年実績を上回った。昨年4月、大阪府が小中高校の全生徒、約100万人に2000円分の図書カードを寄贈。約40の自治体が学生などに図書カードを支給し、発行高が伸びた。回収高は379億0600万円(同0.2%減)で、ほぼ横ばいで推移した。日本図書普及の加盟店は5537店(同118店減)、カード読取機設置店数は7755店(同218店減)。
役員改選については、峰岸延也氏(講談社)が取締役に、川村興市氏(楽天ブックスネットワーク)が監査役に、土田惠一氏と梅田昇氏が会計監査人に新任。取締役の森武文氏(講談社)、監査役の服部達也(楽天ブックスネットワーク)、会計監査人の梅田源一氏は退任した。
【2021年6月17日更新】

トーハン、連結・単体ともに増収増益
5月31日、2020年度3月期(20.4.1~21.3.31)決算の概要を発表した。連結決算の売上高は4245億0600万円(前年比3.9%増)で7期ぶりの増収。営業利益は40億3300万円(同205.7%増)、経常利益は16億8000万円(前年は14億5700万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億7600万円(前年は59億8500万円の損失)。
トーハン単体の売上高は3990億2200万円(前年比4.0%増)、営業利益は35億9300万円(同81.8%増)、経常利益は3億0600万円(前年は4億7200万円の損失)、当期純利益は2700万円(前年は55億9200万円の損失)。ただし、トーハン単体の「出版流通事業」の経常損失は11億2000万円で、前年に続いて赤字となっている。
役員人事は、堀内洋一取締役が常務に昇任。池邉友彦執行役員が取締役に、柴野京子氏(上智大学准教授)が社外取締役に新任する。藤原敏晴常務と監査役の吉田尚郎氏は退任。藤原氏は監査役に新任する。総務人事部長の木原篤氏が執行役員に就く。6月29日開催の株主総会及び取締役会で承認される予定。
【2021年5月31日更新】

日販GHD連結決算、8年ぶり増収 取次事業も黒字に
日販グループホールディングスと日本出版販売は5月26日、2020年度決算(20.4.1~21.3.31)の概要を発表した。
日販GHDの子会社34社を含めた連結実績は、売上高5210億1000万円(前年比1.0%増)、営業利益41億5100万円(同67.8%増)、経常利益44億2000万円(同81.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億3900万円(同212.2%増)。
コミックスの好調と巣ごもり需要による取次・小売事業の増収などにより、12年度以来8期ぶりの増収。利益面でも大幅増益となった。取次事業は、17年度以来3期ぶりに黒字に転じた。
日販単体の実績は、売上高4201億5100万円(同1.5%増)、営業利益10億1400万円(前年は2億5300万円の損失)、経常利益11億5500万円(前年は4100万円の損失)、当期純利益3億9600万円(前年は2億8200万円の損失)。
【2021年5月26日更新】

博報堂DYHD、減収減益の通期決算
博報堂DYホールディングスは5月13日、2021年3月期(20.4.1~21.3.31)連結決算の概要を発表した。売上高は1兆2979億4700万円(前年比11.5%減)、営業利益は450億3300万円(同18.3%減)、経常利益は495億9400万円(同14.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は264億7900万円(同41.0%減)で、減収減益となった。
【2021年5月25日更新】

実業之日本社、過去最高益の決算
第115期(2020.2.1~21.1.31)の決算概要を発表した。売上高は29億5200万円(前年比8.7%増)。営業利益は5億9400万円(同27.7%増)、経常利益7億5300万円(同43.0%増)、当期純利益は6億3600万円(同116.0%増)。16年4月にシークエッジ・グループの一員になって以来、過去最高益を更新した。
108巻で計4000万部を超えるコミック、新田たつお「静かなるドン」が、電子ストア「ピッコマ」での仕掛け販売をきっかけにヒットして大きく貢献した。その売上げ(実業之日本社への入金額)は、当期だけで6億円を超えたという。
また、3月に発売した東野圭吾『クスノキの番人』が22万部のベストセラーとなり、コミック分野でも独自にクリエイターを開拓して刊行したイラスト集やイラストコミックが好調だった。 一般書分野では、新刊に依存しない体質改善を図ったことで、「ベストセラーがなくても着実に利益が出せる分野になりつついある」という。
【2021年5月24日更新】

小学館、減収増益の決算
5月20日開催の株主総会および取締役会で、第83期(2020.3.1~21.2.28)決算を承認した。総売上高は943億1600万円(前年比3.5%減)。経常利益は72億4600万円(同29.9%増)、当期利益は56億7300万円(同44.5%増)。
「雑誌」「コミックス」「書籍」などの出版売上げは467億7000万円(同5.9%減)、「広告収入」は90億9500万円(同15.2%減)、「デジタル収入」は305億8700万円(同23.1%増)、「版権収入等」は78億6400万円(同36.9%減)となった。
役員人事は、福田博章取締役が常務に昇任。岩重正文氏と竹原功氏が取締役に、集英社の廣野眞一社長が監査役に新任した。山岸博副社長、片寄聰専務、佐藤隆哉常務、堀内丸恵監査役、白井勝也最高顧問は退任。山岸氏と片寄氏は顧問に就いた。
なお、関連会社の小学館パブリッシング・サービスは5月19日開催の株主総会で全役員の再任を承認した。
【2021年5月20日更新】

インプレスHD、増収増益の決算
インプレスホールディングスが2021年3月期(20.4.1~21.3.31)の連結決算を発表。売上高は140億4900万円(前年比4.0%増)、営業利益は8億3600万円(同93.7%増)、経常利益は9億4500万円(同81.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億9000万円(同84.2%増)。 コンテンツ事業は116億1400万円(同2.0%増)で堅調に推移。雑誌事業などの減収があったものの、書籍の返品は減少。電子出版とデジタル広告が好調に推移した。
【2021年5月20日更新】

三洋堂HD、増収増益決算に
三洋堂ホールディングスは5月14日、2021年3月期(20.4.1~21.3.31)連結決算の概要を発表した。売上高は208億8500万円(前年比4.6%増)、営業利益6億3600万円(同319.2%増)、経常利益6億6900万円(同222.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億8700万円(前年は13億0400万円の損失)の増収増益決算となった。
コロナ禍の巣ごもり需要やコミックの好調に伴い、「書店」「文具・雑貨・食品」「TVゲーム」「古本」部門で増収した。
【2021年5月18日更新】

トーハン、連結・単体決算ともに増収増益の見通し
5月10日、トーハンの近藤敏貴社長がオンライン動画「トーハン施策説明会2021」で、20年度3月期決算の速報値を発表した。単体の売上高は約3990億円(前年比4.0%増)で増収。返品率は36.2%で前年より3.4ポイント改善。利益面でも前年実績を上回る見通し。しかし、単体の取次事業は11億2000万円の赤字。物流コストが前年より10億5000万円上昇、雑誌の流通量も約10%減少した。
5カ年の中期経営計画「REBORN」は今年で3期目。5月10日に新本社での営業が始まり、デジタル領域の挑戦も始まる。経営計画は新局面を迎える21年度を「第2の創業期」と位置づけ、本業の復活と事業領域の拡大に意欲をみせた。
【2021年5月13日更新】

文教堂GHD、中間連結決算は減収増益
文教堂グループホールディングスはさきごろ、2021年8月期第2四半期(20.9.1~21.2.28)の連結業績を発表した。売上高は98億4300万円(前年同期比10.6%減)。営業利益は2億1800万円(同0.1%増)、経常利益は2億2600万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億2700万円(同27.7%増)。減収増益で折り返した。
通期連結業績については、売上高187億4000万円(前年比12.0%減)、営業利益3億4000万円(同17.9%減)、経常利益3億5000万円(同2.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3億5000万円(同21.4%増)と予想している。
【2021年5月7日更新】

KADOKAWA、増収増益の好決算
このほど2021年3月期(20.4.1~21.3.31)の連結決算を発表した。売上高は2099億4700万円(前年比2.6%増)。営業利益は136億2500万円(同68.5%増)、経常利益は143億6900万円(同63.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は95億8400万円(同18.4%増)。増収増益の好決算となった。
主力の「出版事業」の売上高は1295億7600万円(前年比10.5%増)と大幅に伸長。コミックス、ラノベ、児童書の売行きが好調。紙版の書籍返品率が前年度の32.3%から27.4%に改善した。電子版の売上高は、第3四半期に続き、第4四半期も過去最高額を更新。加速して順調に推移している。
出版事業のセグメント(営業)利益は128億4100万円(同105.5%増)と2倍以上になった。
純資産は前年度から221億4900万円増加して、1295億2400万円と拡大。自己資本比率は47.2%(前年比3.9ポイント増)に上昇した。6月22日に開催予定の株主総会で承認される見通し。
【2021年5月6日更新】

イーブックイニシアティブジャパン、過去最高益の決算に
4月28日、2021年3月期(20・4・1~21・3・31)決算を発表した。売上高は299億5100万円(前年比40.7%増)、営業利益は9億5700万円(同20.7%増)、経常利益は9億5600万円(同20.2%増)、当期純利益は6億6300万円(同21.7%増)。売上高、営業利益ともに過去最高となった。
「ebookjapan」を展開する電子書籍事業の売上げは同41.8%増の230億1700万円。紙書籍のオンライン販売をしているクロスメディア事業の売上げは同37.4%増の69億3300万円。電子書籍事業ではAI技術のさらなる活用として、ユーザーレビューから自動生成した「感情タグ」を実装した。
【2021年4月30日更新】

インフォコム、電子コミック配信事業で過去最高益に
4月27日、2021年3月期(20.4.1~21.3.31)連結決算を発表した。売上高は680億5500万円 (前年比16.6%増)、営業利益は108億1200万円(同31.7%増)、経常利益は109億3600万円(同32.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は62億7600万円(同13.2%増)。「めちゃコミック」を含む電子コミック配信事業などの伸長により、過去最高益となった。
電子コミック配信事業を展開するネットビジネス部門の売上げは440億2700万円(同33.5%増)、営業利益は79億900万円(同59.7%増)。今年に入って、新しい海賊版サイトによる影響があったが、コロナ禍による巣籠もり需要により好調に推移した。
【2021年4月30日更新】

メディアドゥ通期決算、売上・利益が過去最高に
4月13日、2021年2月期連結決算(20.3.1~21.2.28)の概要を発表した。
売上高は835億4000万円(前年比26.8%増)、営業利益は26億6400万円(同43.8%増)、経常利益は27億2000万円(同54.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15億1900万円(同71.7%増)で、増収増益。コロナ禍の巣ごもり消費による電子書籍需要の拡大から、売上・利益ともに過去最高額を記録した。
22年度2月期の連結業績は、売上高1000億円、営業利益30億円、経常利益28億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益16億円と予想している。
【2021年4月15日更新】

講談社決算、増収増益 「デジタル・版権」が「紙」上回る
2月19日、東京・文京区の本社で定時株主総会および取締役会を行い、第82期(2019.12.1~20.11.30)決算と役員人事を決めた。
売上高は1449億6900万円(前年比6.7%増)で増収。利益面では、営業利益160億円(79.8%増)、経常利益163億円(同44.2%増)、当期純利益108億7700万円(同50.4%増)で大幅増益となった。
売上高の内訳は、「製品」635億0900万円(同1.2%減)、「広告収入」55億2200万円(同6.8%減)、「事業収入」714億5700万円(同16.4%増)、「その他」13億0700万円(同22.6%増)、「不動産収入」31億7300万円(同0.4%増)。デジタル・版権分野を中心とした「事業収入」が、初めて紙媒体の「製品」売上げを上回った。
「事業収入」のうち、「デジタル関連収入」は544億円(同16.9%増)、「国内版権収入」は82億円(同0.3%増)、「海外版権収入」は88億円(同32.9%増)。
【2021年2月24日更新】

三洋堂HDの第3四半期決算、増収増益に
三洋堂ホールディングスは2月12日、2021年3月期第3四半期(20.4.1~同.12.31)連結決算の概要を発表した。
売上高は156億6600万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は4億9400万円(前年同期は2100万円の損失)、経常利益は5億2200万円(前年同期比3915.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億1700万円(前年同期は3100万円の損失)で、増収増益となった。
なお、21年3月期通期決算予想数値については巣ごもり需要やコミックの好調による影響を鑑み、売上高206億円(昨年11月13日公表の予想から6億円増)、営業利益4億6000万円(同2億1000万円増)、経常利益5億円(同2億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億4000万円(同1億4000万円増)と上方修正した。
【2021年2月16日更新】

博報堂DYHDの第3四半期決算、減収減益に
博報堂DYホールディングスは2月10日、2021年3月期第3四半期(20.4.1~同.12.31)連結決算の概要を発表した。
売上高は8830億3800万円(前年同期比17.3%減)と減収。利益面も、営業利益188億6000万円(同50.0%減)、経常利益214億0200万円(同46.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益90億9100万円(同71.2%減)で減益となった。
通期業績予想については現在の広告市場動向を踏まえ、売上高1兆2600億円(昨年12月2日公表の予想から130億円増)、営業利益300億円(同60億円増)、経常利益330億円(同60億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益200億円(同25億円増)と上方修正した。
【2021年2月12日更新】

KADOKAWA、第3四半期連結決算で過去最高の利益
2月4日、2021年3月期第3四半期(20.4.1~同.12.31)連結決算を発表。期中の売上高は1527億7700万円(前年同期比1.7%増)。「出版」「ゲーム」事業が大幅に伸びて好調に推移した。営業利益は132億0400万円(同56.1%増)、経常利益は134億4700万円(同46.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は89億8700万円(同14.0%増)を計上。すべての利益項目で過去最高額となった。
【2021年2月5日更新】

メディアドゥの第3四半期決算、増収増益に
1月14日、2021年2月期の第3四半期(20.3.1~同.11.30)連結決算の概要を発表。売上高620億0700万円(前年同期比29.3%増)、営業利益21億5100万円(同57.6%増)、経常利益21億9800万円(同76.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億6400万円(同42.4%増)で、増収増益となった。
【2021年1月20日更新】