短歌研究社、「短歌研究文庫」好調 PODで永続流通も

短歌研究社が創刊した「短歌研究文庫」が、好調な滑り出しをみせている。2月25日に第1弾として発売した雪舟えま『たんぽるぽる』は、4月までに累計5000部(2刷)を発行した。
同文庫のコンセプトは、「名作を『レジェンド』のままにはしておかない」。初版僅少ですぐ絶版になり、中古本市場で高値で取引されがちな歌集・評論集を、税込1000~1500円と安価で提供する。
印刷は、大日本印刷のオフセット印刷とPODのハイブリッド式で、小ロット印刷による少部数重版で永続的に流通させる。
また、4月18日にはスマホ版もリリースする。紙版とは異なる、スマホ版用の版面づくりを行う。
4月5日には、第2弾として平井弘『振りまはした花のやうに』を発売。今後、篠弘『現代短歌史(全8巻予定)』、「中古本市場ではプレミア価格で取引されている、〝レジェンド歌集〟」(國兼秀二社長)を順次刊行していく。