MPDが「本の返品ゼロ」と「高粗利」を目指して昨年12月に開始した「BOOK NR(Non-Returnable)モデル」トライアルが、今年1月までに好調な実績を残している。「ロングセラー型」「バーゲンブック型」「店頭商品活用型」の3方式で、買切条件の商品群を店頭展開した。
ロングセラー型は高回転の既刊の仕入・展開を強化する。3社85銘柄を46店舗でトライアル展開した実績は、売上前年比26%増、平均粗利率39.4%。
バーゲンブック型は出版社の既刊在庫を対象に、店頭で割引販売する。6社16銘柄のレシピ本を41店舗で展開した実績は総売上冊数約700冊となり、前年同期の6冊から100倍以上に伸長した。平均粗利率は割引を加味した後でも70%以上となった。
店舗在庫活用型は、店頭の既刊在庫を対象に、時限再販を活用して売切りを目指す。SB新書の既刊全点を対象に展開した実績は、販売冊数前年比が50%以上伸長。平均粗利率は割引を加味した後でも50%以上となった。